こんな時だからこそおすすめしたい!爆笑エッセイ2選!
こんにちは。
これまで1,000冊以上の本を読んできた読書マニアのサンキュ!STYLEライターあやをです。
お家から出られない今年のゴールデンウィーク。長引く外出自粛で疲弊している人も多いかもしれません。今回は、そんな今だからこそ読みたい、家の中で、何も考えずに楽しめる爆笑エッセイを2作ご紹介します。
小さな悩みがどうでもよくなる!抱腹絶倒エッセイ
何だかついてないなあ...と思うとき、ありますよね。例えば私は、お気に入りの傘をなくしてしまったり、楽しみにしていた予定の日に限って雨が降ったり...そんな些細なことでも「あ〜あ」とため息をついてしまいそうになるのですが、そんなときに思い出す一冊があります。
もものかんづめ/さくらももこ
ちびまる子ちゃんで知られるさくらももこさんが、日常で起こった珍エピソードを綴った爆笑エッセイ。
日常の”少しトホホ”な出来事も、さくらももこさんのフィルターを通すと途端に面白いエピソードに生まれ変わります。
16才で水虫になってしまい、ありとあらゆる手段を使って水虫と戦ったエピソードには、思わず吹き出してしまいました。東京で一人暮らしをしていたときの露出狂との対面や、祖父の死などは、深刻な話のはずなのに、やっぱり笑えてしまう。
残念な出来事を次々と笑い飛ばしていくのが痛快で、この本を読んでいると、傘をなくしたくらいでブルーになっているのが馬鹿馬鹿しく思えてくるのです。
シュールで乾いた笑いが最高!!何も考えずに笑える媚びないエッセイです。
大爆笑したあとに元気になれる「怒れるおばあちゃん」エッセイ
長生きをすると、周囲からおめでとうおめでとうと言われるけれど、ちっともめでたくなんかない!そう吠えるのは、小説家で御年九十六歳の佐藤愛子さん(出版時は九十二歳)
九十歳。何がめでたい/佐藤愛子
2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された、歯に衣着せぬ物言いが痛快な大人気エッセイの書籍化。
歳とともに耳が遠くなったことを嘆き、最近の自転車は動作音が静かになったせいで接近に全然気づけない!と憤る。
佐藤さん曰く「ヤケクソが籠っています」というタイトルがぴったりな一冊。
このエッセイの中では、基本的に佐藤さんはずっと「怒って」います。でも、私たちがなかなか思っていても口にできないようなことを、持ち前の毒舌でガンガン切り込んでくれるので、読んでいて「よくぞ言ってくれた!」という爽快感があるのです。
九十歳を超えて感じる時代とのズレや、九十年間の人生で起こった衝撃的な出来事が面白おかしく綴られていて、エッセイの名手だけあってさすがの面白さ。
「駄目だと思うならその駄目さを駄目でなくすればいい。」
「自分の弱さと戦う!戦わないで嘆いているのは甘ったれだ!」
若者を厳しく叱りながらも、そこには優しさが感じられ、まるで自分のおばあちゃんに叱られているような、あたたかな気持ちになります。
佐藤さんは2014年に一度断筆宣言をしているのですが、実際にやめたら老人性うつ病になりかけてしまったのだそう。
本の中で「人間はのんびりしようなんて考えてはダメだということが九十歳を過ぎてよく判りました」と語っているのには痺れました。
九十歳を超えてもなおエネルギッシュに生きる佐藤さんに、元気をもらえる一冊です。両親や祖父母にプレゼントするのもおすすめ!
こんなときだからこそ、思う存分家で爆笑しよう
今回は、爆笑できるおすすめエッセイを2つご紹介しました。
面白い本は、外で笑いをこらえながら読むなんてもったいない!お家にずっといる今だからこそ、ぜひ思う存分爆笑しながら読んでください。
関連記事(おすすめ本紹介)
◆記事を書いたのは・・・あやを
インテリアも節約も収納も料理もそこそこな肩書き迷子。強いて言うなら暮らしにまつわるあれこれを幅広く執筆する「暮らし」のオールラウンダー。お金好きが高じてFP2級を取得。暇さえあれば本を読んでいる読書家。Instagramでも定期的に読んだ本を紹介しています。