#stay homeの今こそ、「家族の命を守れる家」にしよう!
こんにちは。サンキュstyleライターのみい太です。
最大震度7を記録し大きな被害を被った熊本地震から、4月14日・16日で4年となります。
家屋の倒壊や土砂災害、また家は無事でも家の中が危険な状態になって、避難所や屋外に避難した人は、最多で18万人を超えたことを、ごぞんじでしょうか。
もし、今、このような地震や大雨などの災害が起こったとしたら。たくさんの人が家で暮らせなくなって避難所に押し寄せたとしたら。
今は絶対避けなくてはいけない「三密」…換気の悪い密閉空間、大勢がいる密集場所、間近で会話する密接場面が全てそろってしまうのが「避難所」という場所です。コロナの感染が今以上に爆発的に広がるのは避けることができないでしょう。
そんな中に。自分を、大切な家族を、連れていかなくてはならなくなったら。…考えるだけでも不安が募ります。
…だからこそ、今私たちができることを一緒に考えていただきたいと思います。
#stay homeの今だからこそ。家の安全化に取組もう!
私の周りでも、家の中で過ごす時間を使って、いらないものを整理したり片付けたり、模様替えをしたりしてる人がたくさんいます。
「前からやりたかったんだけど、ふだんは忙しくてなかなかできなかったからね~」
と言いながら。
そんな今おすすめしたいのが、
「家の中を安全にしよう!」
ということです。
家や建物自体を耐震化することは、お金もかかりますし、賃貸住宅では自分の一存でできることではないですよね。
ただ、1981年6月1日以降に設計し建てられた建物であれば、震度6~7クラスの地震でも倒壊しない、少なくとも人命を損なわないような強度であることを義務付けられています。さらに、2000年の建築基準法改正で、より耐震性が向上する規定が定められました。2007年には、耐震偽装事件をきっかけに、建築確認や検査がより厳しく行われるようになりました。物件を選ぶ時は、以上のことを留意して、いつ建てられたかをチェックするとよいですね。
建物が倒れないことは何より大切ですが、もうひとつ大切なことは、
「家の中が安全であること、地震後も住める家であること」
なんです。
実際、今までの震災では、家は倒れなくても冷蔵庫などの家具の下敷きになったり、飛んできた物や割れたガラスでケガをしたりする人が大変多かったのです。
また、避難所に来た人たちは全員が「家が全壊して住めなくなった」わけではなく、家具が倒れたりしてぐちゃぐちゃになり、住める状態ではなくなったからしかたなく避難所に行った人がとても多いのです。
だからこそ。家の中にいる家族の命を守れるように、避難所に行かなくても在宅避難で乗り切れるように、家の中を安全にすることが大切なんです!家の中で過ごす時間がたっぷりある今だからこそ、家族で模様替え気分で取り組んでみませんか?
コツ1:ものを出しっぱなしにしない
要は、「家を片付けよう!いらないものは処分して物を少なく使用!」ということですね(^▽^)
なぜ、それが家族の命を守る家につながるのか?
・ふだん使うものは使いやすい場所に、場所を決めて収納する。
・使ったら、必ず決まった場所に戻す。
・極力、床にものを置かない。
この基本が守られていることで、いざというときは避難経路を確保することができて、懐中電灯など必要なものをすぐに取り出すこともできる。
そしてなにより、地震後も、そこで生活ができる家になるんです。
「シンプルで おしゃれ&暮らしやすい家」=「家族の命を守る安全な家」と言われたら、がぜんやる気が起きませんか?(笑)
コツ2:家具を固定する
我が家では、家具が倒れないように、物が飛んでこないように、工夫して固定しまくってます!
大きな本棚などは、つっぱり機能のついた棚を選んだり、家具固定用のグッズを使ったりして倒れないようにしています。
冷蔵庫は特に重くて危険だし、倒れると中の食べ物がぐっちゃぐちゃで食べられなくなってしまいます!なので、冷蔵庫専用の家具固定器具を使って固定します。
我が家は、冷蔵庫の上につっぱり機能付きの棚を設置しました。収納にもなって便利です!ただしこれは一万円以上と値段が張るので、ホームセンターなどで手に入る冷蔵庫専用の固定グッズを使うこともオススメです。
カラーボックスや背の低いチェストなどの固定は、
100均で買うことができる転倒防止安全板をはさんでおくだけでも、倒れにくくなります。
そして家具だけではなく、家電も同じです。電子レンジや大型テレビは、震度6で文字通り「飛んで」きます!そんなのが飛んできて、子どもの頭にでも当たったら…考えたくないですよね…。
そこで
このような耐震ジェルが100均でも売っていますので、それを使って固定してください。個人的には、電子レンジは専用の固定具を使った方が安心な気がします。(脚が機種によって違う、重さがハンパないので)
また、倒れなくても危険なのが「食器棚」。地震の揺れで扉が開いたら中の食器が飛んできて、また割れた破片で足を切ったりすることも。
なので
わが家では、震度5以上で自動的にロックがかかる「耐震ラッチ」というものを食器棚につけています。1個で1000円弱ぐらい、開き戸なら2個セットで1500円前後でホームセンターなどで購入できます。
あとは、ちょっと開け閉めが面倒になりますが、100均でも売っている赤ちゃん用ストッパーも使えます。
家具の固定は大切ですが、もし可能なら「大きな棚や家具はひとつの部屋に集めて物置にする」「寝室やリビングには倒れたら危ないような家具を置かない」ことがいちばん良いかな、と思います。
地震だけではなく、台風などでも危険なのが、窓ガラスです。割れたガラスの破片でケガをする心配だけではなく、窓ガラスが割れてしまうと防寒や防犯の面で危険となり、家に住めなくなってしまいます。
そこで
100均でも売っているガラス飛散防止フィルムを貼っておくことをオススメします!
コツ3:安全に逃げられる準備をする
在宅避難を想定していても、地震直後には安全な屋外や一時避難場所へ逃げる必要があるかもしれません。
そこで、我が家では、子どもだけでいるときに大きな地震が来た時でも、子どもたちが安全に逃げられるような準備をしています。
一日のほとんどを過ごしているリビングで、もし地震が来たらもぐるように伝えてあるダイニングテーブルの下には
ヘルメットや上履き、持ち出し袋、どうしたらよいかの指示を書いた紙を用意しています。
寝室にも
ケガせずに逃げられるように、上履きを置いています。子どものものはすぐサイズアウトするので、学校の上履きを新しく買い替えたら、前の上履きをそのまま避難用にしています。ちょっと小さいぐらいでしたら、一時的に履くぐらいなら大丈夫なので。
そして、万が一夜に被災したときにも安全に逃げられるように、停電したときの灯りを確保することが大事です!
100均や雑貨屋さんで買える電池式のライトや
コンセントにさしておくと、停電時に自動点灯して、外すと懐中電灯としても使えるようなライトも市販されています。
わが家では、IKEAのセンサーライトと、明かりを受けるとしばらくの間発光する蓄電テープを階段に貼っています。暗い階段で転倒しないようにです。
そしてもうひとつ用意していただきたいこと、それは
「ブレーカー対策」
です!
地震のとき気をつけなくてはならないのが、電気の復旧後に倒れた家具などで電線などがショートして火事になる
「通電火災」
と言われる火事です。
でも、大きな地震にパニックになって、とにかく逃げなくちゃ!というときに、しかも子どもを守りながら…ブレーカーを落とすことを思い出すのは、かなり難しいです。
しかも、外出中に被災して、そのまま家に帰れなかったら…。
そこでオススメするのが
感震ブレーカーです。震度5以上の揺れを感じたら自動的にブレーカーを落としてくれます。ホームセンターなどで購入できますが、できたらおもり式よりもバネ式のほうが精度が高くオススメと聞いています。
最後に…
いざというときに、家族を、子どもを守るのは、私たち大人であり、親なんです。
何かあってから
「あのときやっておけばよかった…」
と思っても、命は取り返しがつきません。
災害があったときにケガせず命を守れるように。避難所に行かずに在宅避難ができるように。
もちろん、どれだけ準備してもそれが叶わない時もあるでしょう。でも、少しでも可能性を高めることができるなら。
今日ご紹介したうちのたったひとつでも、この「#stay home」の機会に実践してみていただければ、うれしいです。
~読んでいただいてありがとうございました~
~読んでくださりありがとうございました~
**掲載の体験談は個人の感想です**
■書いたのは…サンキュ!styleライター みい太
大食漢のダンナさんと中3&小6の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー 公式サンキュグラマー
子育て家庭防災トレーナーとして、子育てひろばなどで防災講座を開いています。