40代は"する”より”やめる”で　肌の元気を取り戻す【連載：輝く50代に向けて…30～40代でやっておきたいこと】

こんにちは。生活・美容・子育て・人間関係などについて、40代後半の気づきをリアルに書いているエッセイストの若松美穂です。年齢と共に感じる肌の衰えは、共通の悩みのひとつです。今回は、日に日にくすんでいく肌で悩んでいた私が、肌の元気を取り戻した方法です。

しっかりメイクが基本だった20代～30代

皆さんが、朝、自分にスイッチを入れる方法は何でしょう？私は、メイクです。メイクが終わると、「さあ、頑張ろう」とモードが切り替わる！ですから、20代～30代、40代前半も、365日のうち、メイクをしない日は3日あるかないか。東北育ちでもともと色が白いので、チークを忘れただけでも、「顔色悪くない？」「調子悪いの？」と指摘されます。さらに、一重の薄い顔がコンプレックスでしたので、ある時までは、しっかりメイクが基本でした。

娘の指摘で気がつく変化の時

ありがたいことに、肌トラブルは少ない方。ところが、40代前半に変化が……。何もしなくても肌が元気なころとは、明らかに様子が違ってきました。ある時、すっぴんの私をみた娘が、びっくりした顔をして言ったのです。「ママ！どうしたの？皮膚科に行った方がいいよ。シミも増えてきているし、肌が疲れてる」。実際鏡をみて、自分でも「あらっ？」と。

……といいますか、鏡は毎日見ていたはずなのですが、その頃は忙しくもあり、他のことに気を取られ、自分にまで関心を持てていなかったのかもしれません。この辺りから、真剣に肌のことを考えるようになりました。

肌のくすみは女性ホルモンが原因の肝斑だった

まずは娘のアドバイス通り皮膚科へ。自分としては紫外線等が原因のシミが濃くなったものだと思っていたのですが、実際は、女性ホルモンが原因で発生する『肝斑』という診断でした。処方された通りに薬を飲むと次第に落ち着き、肌が明るさを取りもどしました（担当医の指示に従い薬を服用した結果の、個人的な感想です）。

年齢と共にメイクは引き算で

その後、肌についての悩みを話すと、先輩や友人たちがいい情報を分けてくれました。
「年齢が上がれば上がるほどメイクは薄くした方が、肌つやを感じるわよ。若作りをしている感も減っていいの」と。いつまでも、若い頃と同じなわけがないと理解はしていても、自分自身の変化のしどきを見逃していたようです。

肝斑が抑えられたことで、隠したい部分が減ったこともあり、それ以降は、メイクに変化を加えました。これまで同様、日焼け止めだけは顔全体に塗ります。一方、ファンデーションは頬だけに。残りを鼻、口周りに薄く伸ばす程度にして、他の部分ははパウダーだけにしました。アイシャドーやチークも薄めに。マスカラは落ちにくいものをやめることにしました。

クレンジングの種類を変える

メイクが薄くなりますと、それまで使っていたしっかり落とす『オイルクレンジング』を使う必要がなくなりました。と同時に、オイルを落とすためのダブル洗顔も必要なくなったのです。そこで、ジェルタイプのものでメイクを落とした後、ダブル洗顔をやめました。つまり、メイク落としだけで夜の洗顔は終わりです。

朝も水洗いだけにしてみたら　肌が元気になった

さらに、夜だけではなく朝も、毎日洗顔料を使うのをやめてみたのです。汗をかいた日やスッキリしたい朝だけ、いたって普通の石鹸で顔を洗いますが、私は石鹸を使わない方が突っ張らなくて好きです。顔は、ぬるま湯だけで洗うのが基本になっています。

過去、娘に肌の衰えを指摘され、肌改革を始めたときから数年が経ちます。年齢は重ねたのですが、あのころに比べたら肌の元気とつや、明るさは増したように感じています。アドバイスをくださった皆さんも、「あの時よりずっと良い」と言ってくださいます。
　私は『しっかりメイク』と『ダブルクレンジング』『朝のしっかり洗顔』をやめて、肌の元気を取り戻したようです。

＊すべて個人的な感想です＊

この記事を書いたのは……若松美穂
心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事全般・育児・健康に役立つ情報を発信しています