日本の自然な昼食

「楽・早・簡単」「手間をかける」どちらにも良さがある【連載:輝く50代に向けて…30~40代でやっておきたいこと】

2020/10/20
  • 1972年生まれ。『サンキュ!』創刊時(1996年)以来のカリスマ的人気読者。エッセイ集など著書を相次いで刊行したのち心理学を学び、現在はフリーランスの心理カウンセラーとして活動。『サンキュ!』では2007年から現在まで14年余りブログとエッセイを執筆。2021年10月より新連載「愉しくオバさんを生きていく。」をスタート(毎週月曜日午前9時更新)。趣味は旅行・ドライブ・ゴルフ・読書・スマホゲーム・お酒を飲むこと(1人で晩酌するのも大好き!)。もっと見る>>

 こんにちは。生活・美容・子育て・人間関係などについて、40代後半の気づきをリアルに書いているカウンセラー/エッセイストの若松美穂です。何が良いかは人それぞれ。ただ、どちらかだけが良い!と決めるのは、もったいないような……。

楽や手抜きができるのはありがたい

 「過去はこうだった」という話をしても、それはそれ・今は今ですから、世の中に出回っている便利グッズや便利システムを使う、簡単に済ませることはすごくいい!と私は思います。掃除・料理・生活グッズはどんどん改良され、私自身も「便利だな~」「早い!」「簡単」と思うことが多く、とても助かっています。
 

できた時間を何に使うのか

 ただ、そこで生まれた時間を何に使うのか……は考える必要があることなのかなと私は思います。育児や家事をする親御さんたちの体力や健康がキープされる。リラックスできる時間や睡眠時間が増える。家族や友人とのコミュニケーションの時間が増えることは、ご本人様にとっても、周囲にとっても嬉しいことです。一方で余計な時間が生まれたばっかりに……、起こさなくてもいいトラブルを生み出したり、悩む時間が増えることもあるようです。

ビジネスコンセプトにおける連鎖反応、ビジネスマンはドミノ連続転倒を防ぎます。
ilkercelik/gettyimages

以前の大変さがあって ありがたさに気がつくことがある

 あくまでも私自身の経験ですが、する前から「絶対に、楽・早・簡単がいい」と決めてしまわなくてもいいのかな~と感じます。『大変・時間がかかる・手をかける』をやってみたからこそ、「楽・早・簡単」をありがたく感じることがあります。やってみたら、経費や時間がかからず、自分でもできるということに気がついたり、積み重ねることで自分のテクニックが上がり、楽しみが増えることもあるものです。

家庭内で手をかけることから 受け取るもの

 それに生活や暮らしって、自分たち流に作っていくもの、積み重ねていくものでもあると思うのです。私たちが何かをする姿は、子どもをはじめ、家族が見ています。それが必ずプラスに働くとは言い切れませんが、言葉だけではなく、行動や手間から伝わること・彼らの中に残っていくものもあると感じています。
 例えば、買って渡すことができるものを、あえて「ヒロミさん」が時間をかけて作る姿から、観ている私たちが受け取る・感じるものがあるように……。




この記事を書いたのは……若松美穂

心理カウンセラー・カラーセラピスト・エッセイストとして活動。
心理学講座やカウンセリング・カラーセラピー・お茶会という名のおしゃべり会を全国各地で開催中。大学生と社会人の姉妹を持ち、子育てに一段落した今だからこそ発信できる家事・育児に役立つ情報を発信しています。


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