実体験で学んだ、カビの温床になる家具の配置とは。

2021/05/25
  • 整理収納アドバイザー、2人の女の子のお母さん。三度の飯よりお片付けが好きです。もっと見る>>

7歳9歳のお母さん、
収納アドバイザーのayaです。

今年の梅雨入りは例年より20日前後も早く、まだまだ上着を着ることも多いですね。

梅雨に入ると気になるのがカビ。湿気取りをあちこち置いていても、あっという間に満杯になってびっくりすることがあります。

我が家はマンションの東南角部屋に位置しますが、毎年この時期にはカビに悩まされてきました。
過去には湿気取りは欠かせませんでした。ですが、我が家と同じようにマンション住まいでも、全く結露やカビは付かないよ、とおっしゃる方もいらっしゃいました。

何故だろうと長年思っていまたしたが、家にはそれぞれ【癖】があるということに気付きました。その家の【癖】を把握すれば、湿気取りを大量に置かずとも湿気対策が出来ます。

私の実体験から学んだ、お金をかけずにやる気になればすぐ出来る湿気対策をご紹介させていただきます。

我が家の過去。

先述した通り我が家はマンションの東南角部屋に位置しています。

玄関は北側、三方が外壁に面しています。マンションには断熱材はおおよそ入っていないため、角部屋では特に熱損失が大きくカビや結露の原因になることは仕方ないことです。

対策を講じていない時には、
北側の玄関にカビ、
北側の部屋の窓際にカビ、
同部屋のクローゼット内の壁にカビ、
和室の外面の壁にカビ、
ウォークインクローゼット内の箪笥の裏にカビ、
といった具合でした。
もう病気になります(笑)。

しかし、カビらせたままで終わるわけにはいきません。有効であった対策をご紹介してゆきます。

外壁面に家具を置かない。

外壁面に家具を置かないということは当たり前と言われてしまいそうですが、間取りの都合でどうしてもそこにしか家具が置けない、という事情もあります。

北東に面した部屋のウォークインクローゼット内に和箪笥を壁を背にして置いていたら、背面にカビが付きました。
出来る事ならば家具を移動させることが望ましいですが、できないならばその場で家具を5cm程手間に出します。我が家では更に家具の背面に新聞紙を張った事で、全くカビが付かなくなりました。

家具をホコリが気になるからと壁にピッタリと付ける方もいらっしゃると思いますが、結露をさせない為には背中を壁に付けないということは大事なことです。

また、ホコリもカビの原因になりますので、時々はホコリを取りましょう。

家具どうしを密着させない。

日本人は几帳面なので、家具をぴたっと並べたくなります(笑)。ですが、場所によっては離す方が良い場合もあります。5㎝程度の隙間ならハタキなども入って掃除も出来ます。

実は家具は間隔を開けて置く方がおしゃれに見えることも付け加えておきます。海外のインテリアなどではそうですね。

外壁面に衣類を密着させない。

クローゼットが無くても、突っ張り棒やシェルフなどで衣類を吊るしているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この場合、通気性があるからと安心してしまいそうですが、やはり密着してしまうとそこからカビが付く場合があります。

壁面を使って大きなクローゼットを造る、という場合、壁面は必ず中部屋であるか、日当たりの良い南側に面しているかを注意して頂きたいと思います。

我が家の現在のファミリークローゼットは、南側の中部屋と接点の壁一面に造っています。長年のカビに悩まされて造ったファミリークローゼットですが、以後、カビが付いたことは一度もありません。

押し入れ下段の箪笥に注意。

押し入れは角部屋、中部屋関係なく、下段に湿気が籠りやすくなります。湿気取りも押し入れの下に置きますね。

現在の我が家では、衣類は下着以外全て掛ける収納にしていますので、押し入れに箪笥は入れていませんが、(我が家は押し入れはありませんのでクローゼットですが。)以前は衣類を掛けた下段にスペースがあるのが勿体ないからと、収納ケースを置いていました。もちろん湿気取りは欠かせません。

ですがある時、下に湿気が籠るならば下に物を置かないようにしてみてはどうだろうかと思い、衣類を掛けるバーを衣類の丈に合うように下げ、衣類のバーの上に棚板を付け、そこに小さなケースを置いて下着などを収納するように変えました。

これは北側の母の部屋での体験ですが、その後通気も良くなりカビは生えなくなり、湿気対策を講じる必要は無くなりました。
更には物がなければ掃除がし易いのでホコリが溜まらなくなるという効果も得られました。

どうしても収納ケースや箪笥を置かなければならない場合は、必ず底上げするものを置いてからにしてみて下さい。

布団を敷きっぱなしにしない。

これは当たり前のことですね。

我が家はマットレスを敷いてからその上に布団を敷きますが、夏場は特にきちんとマットレスを乾かさないと、汗などでカビが付く場合があります。
お休みの日などは要注意です。

主人はお休みの日にはだらだらと昼近くまで寝ていることがありました。それは敷きっぱなしと同じ状態です。

やはりお休みの日でもお布団を上げるというリセットは必要です。
一旦はお布団は畳んで、ごろごろするならソファーやラグや畳でお願いしたいですね。

北側の靴箱は問題?

我が家の玄関は北側ですので、靴箱も当然北側です。日の当たらない北に面した靴箱は曲者です。主人の皮靴は何足かカビを付けてしまいました。

主人はお休みゴロゴロさん(笑)ですが、物は大事に扱う人です。
もちろん靴はしっかり乾燥させてから靴箱に収めていましたし、湿気取りも置いていましたし、なんなら新聞紙なども敷いていました。ですがカビが付いたのです。

結果、私の取った方法は、
【靴箱を靴入れにするのはやめよう】
ということでした。

靴は南のファミリークローゼット内に棚を設けてそちらに置き、北側の靴箱は消耗品置き場にしました。不思議なもので、靴を入れなければ湿気ません。消耗品にカビが付いたことはありませんし、湿気取りも不要です。

結果、奥行きの浅い靴箱での消耗品管理はとてもし易いですし、家族皆が消耗品が切れたらそこから勝手に取ってくれます。

靴の方もカビが付くこともなくなりました。

玄関に置く靴は2足までと決めていますので、時には靴を家に持って入り、ファミリークローゼットに置くという面倒なことも家族はしなければなりません。
これはなかなか出来ないことかもしれませんが、当たり前に使っているものも、角度を変えて見ると何か解決策が見えてくるかもしれません。
ご家族に意見を聞いてみるのも良いですね。

とても見易い消耗品棚です。
靴は少ないので楽器も置いています。

最後に...。

いかがでしたか?
結露やカビに悩まされ、毎年お金をかけて対策を講じる方も多いと思いますが、自分の家のどこにカビが付きやすいか、結露になり易いかを見極めてみると、ちょっとした工夫で改善できるかもしれません。
カビは【籠り】を取ると、おおよそ解決できます。

すっかりカビの付かなくなった我が家、快適です(笑)。

最後までお読みいただきありがとうございました。
記事を書いたのは、
収納アドバイザーayaでした。

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