まだ畳んでますか?収納アドバイザーが「ラク家事」を望む方に「畳まないクローゼット」をすすめる理由。
8歳6歳のお母さん、
収納アドバイザーのayaです。
「衣類」の整理に悩まれる方のクローゼットを拝見させて頂くと、大きなプラスチック製の収納ケースにTシャツやシーズンオフの衣類が概ね畳んで収めてあります。
一見綺麗に収納されているように見えるのに、何がお悩みなのかとお伺いしてみると、
「衣替えがめんどくさい」
「服が多い」
「湿気が籠る」
などと、家事が面倒であることをおっしゃいます。
お悩みを持たれる方は往々にして、衣替えシーズンには丁寧に入れ替えをされますし、日々の洗濯物も毎日几帳面に畳んで収めていらっしゃいます。
ですが、ずっとお悩みなのです。
私は自分自身は適当な性格で、家事もサボれそうなところはバッチリ手を抜いていますし、いわゆる「ズボラ」のくくりに入っていると思っています。
ですが周りの方からはそうは見えないようで、
自宅にお招きすると
「きちんとしているね。」
とおっしゃっていただけます。
自分ではそうは思っていないので、こそばゆいのですが、見て下さる方がそうおっしゃってくれるには、実はラクをしているけれどキレイに見えるクローゼットのベースを作っているからだと思います。
キレイに見えるクローゼットでも、面倒なことはしておりませんし、
【ラクな家事】【ラクな収納】
に繋がることをやっているだけのことです。
その方法はとってもシンプルです。
「畳まない」だけ。
キレイに見えるクローゼット、ラクに整うクローゼットを作る方法はただ一つ、
【畳まない】
これだけです。
あれこれと悩んでいらっしゃる方に、
「畳まないクローゼット」
をおすすめする理由はいくつもあります。
「畳まない」ことをすすめる理由。
【畳まない】クローゼットにすることで得られるメリットを列挙してみました。
・畳まなくてよい。
畳む家事を省けます。
・シワにならない。
ハンガーに掛けることでシワが付きません。
(但し、肩の跡、密着し過ぎに注意です。)
・衣替えがラク。
衣替えの度にいちいち畳み直さずとも、
ハンガーに掛けたまま掛ける位置を変えることで
簡単に衣替え出来ます。
・手間が少ない。
手間というのは色々あります。
例えば我が家では、干すハンガーと
収めるハンガーは同じものなので、
乾いたらそのまま
クローゼットに収めています。
畳むことの手間、時間が省けます。
・ホコリが溜まりにくい。
クローゼットの下に収納ケースがありますと、
どうしてもホコリが溜まり
掃除もしにくいものですが、
衣類が浮いていると、ささっと掃除機が
かけれますのでホコリが下に溜まりません。
・衣類の量をセーブできる。
一目で服の量がわかりますし、密着してきたら
いくつか取り除くという判断がし易くなります。
・衣類の管理がしやすい。
上記と同様のことですが、
色や種類、丈など
手持ちの衣類の把握がしやすく、
選択しやすくなります。
・季節の戻りに対応しやすい。
暖かくなったと思ったらコートが必要!
なんていう時に掛けてあるだけですと
すぐに戻せます。
・箪笥が要らない。
洋服=箪笥に仕舞う
というのは、もはや当たり前ではないかも。
・湿気がこもりにくい。
ケースに入れているとどうしても
湿気が籠りやすくなりますが、
ハンガーでオープンにすることで
湿気が籠りにくくなります。
我が家でも実際に収納ケースを使っていた時は
湿気取りが欠かせませんでしたが、
今はその必要はありません。
・美しい。
美しいかというのは主観的なものですので、
わが家のクローゼットが一般的に
キレイということではなく、
衣類を収納する機能の美しさが
保たれているものと思っています。
・子供が手伝いやすい。
畳む行為は子供も面倒なようです。
服を干す、戻す、選ぶ、全てにおいて
お手伝いのし易い環境が作れます。
「畳まない」ことのデメリット。
ちなみに、メリットはありますが、デメリットもいくつかはあります。
・スペースを取る。
「畳まない」より「畳む」収納の方が、
畳み方によっては遥かに収納力が上回ります。
・ハンガーを選ぶ。
衣類を全てハンガーに掛けるとなると、
ニットなどは肩の跡の付かないハンガー、
パンツはパンツ用、ジャケットは大きめ、
などと、いくつかはハンガーを区分した方が
衣類の為には良いと思います。
・コストがかかる?
上記理由でハンガーを大量に揃えるとなると
コストがかかるかもしれませんが、
収納ケースもタダではありませんので、
どちらがコストがかかるかと言えば曖昧です。
まとめ。
「畳まない」クローゼット作りには実は段階を踏まないと出来ません。
我が家ではまずクリーニングなどで増えるハンガーを利用しながら、少しずつ手持ちの衣類を【ハンガー収納】に変えてゆきました。
ハンガーで収納することの「ラクさ」を知ると、母は嫁入り道具の桐の箪笥を処分する決断に至り、スペースが広がったことで更に【ハンガー収納】に変える衣類が増え、プラスチックの収納ケースも処分しました。
ここまでくるとハンガー収納も定着し、新たにハンガーも買い足し、我が家の暮らしに合った
【ファミリークローゼット】
を設置し、ベースが完了したという経緯です。
何かを変えたい時に一気に出来る環境であれば気持ちの良いことではありますが、実際にはなかなかそうはいきません。
「ハンガー収納いいね、畳まないのいいね。」
とおっしゃるけれど、大きな箪笥が鎮座している状況から二の足を踏み、前に進めない方は多いのです。
収納は「たかが」ではありません。
今出来る範囲の創意工夫を重ねることで、必ず近い将来に暮らし易い「ラク」を手に入れることが出来るはずです。
【無理をせず段々と】
「畳まない」クローゼットに変えてみたいと思われたら、ますはシーズン物の頻度の高い衣類をハンガー収納に変えてみて、いかにラクであるかを体感してみて下さい。実感を得ることでその先の
【整えたい】
やる気スイッチがオンになっていくものと思います。
どなたかの暮らしのお役に立てますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
記事を書いたのは、
収納アドバイザーayaでした。