フォーク付きの石板上の缶詰食品の様々な開いている缶。

【災害時の食事】発生後3日間が重要!最低限備えたい食品

2020/09/04
  • 管理栄養士の資格をもつずぼら主婦。日々の食事づくりが楽になるコツなどを紹介していきます。もっと見る>>

管理栄養士の資格をもつずぼら主婦の松崎茉莉奈です。ここ数年、勢力の強い台風の上陸が増えてきましたね。つい先日の台風では、直撃コースから外れていた我が家でも停電してしまいました。幸い早くに復旧したので問題ありませんでしたが、日頃からの備えは重要です。特に災害発生から3日間はライフラインが途絶え、食料の供給もままならない状況が予想されるため、各家庭での備蓄が必要です。

そこで今回は、災害時に必要な食品について紹介していきます。

水の備蓄は必ずしておきましょう。飲料用としてはもちろん、災害から4日目以降の簡易調理の際にも必要です。飲料水としては1人、1日あたり3L用意しておくとよいとされています。最低3日分、できれば5日分備蓄しておくのが理想です。

また、台風など予期できる災害の場合には、あらかじめ水を冷凍しておくと、停電した際にも冷蔵庫内の温度をある程度保つことができます。溶かせば飲料用として利用できるため一石二鳥です。

レトルト食品

災害時の食事に必須なのがレトルト食品です。レトルト食品のメリットはなんといっても加熱しなくても食べられるところ。電気やガス、水道などのライフラインがストップしてしまった場合でも安心です。

ごはんやカレー、どんぶりの素のほか、常温でもおいしく食べられるスープなど、種類も豊富です。ひじきの煮物や肉じゃがなど、レトルト食品を組み合わせて日頃の献立に近づけることもできます。

また、発熱剤入りのレトルト食品も販売されています。一時的なものであっても、冷たいごはんばかりでは気が滅入ってしまいます。不安なときを過ごす中でも、温かい食事があれば少し落ち着きを取り戻せるでしょう。発熱剤のみでも販売されているのでチェックしてみてください。

缶詰

レトルト食品と同じく用意しておきたいのが缶詰。さばの味噌煮や牛のしぐれ煮など、普段使いもできる缶詰のほか、ごはんものや副菜の缶詰もあります。ツナ缶は災害4日目以降、簡易調理して食べる際にも活躍するのでおすすめです。

中でも一度試してみてほしいのがパンの缶詰。災害備蓄用というとパサつきがあり、あまり味がよくないイメージがありますが、缶詰パンは侮れません。しっとりふわふわな食感で、食事パンから甘いパンまで味もさまざま。日頃食べているパンよりおいしい!なんてこともあるかもしれません。
また、ごはんと違い、冷たくてもおいしさに大きく影響しないのも嬉しいポイントです。

お菓子

絶対に必要というわけではありませんが、できればお菓子類も備蓄しておきましょう。災害時には心の余裕をもつことも重要です。特に子どもがいる家庭では必須といっても過言ではありません。

消費期限の長い、備蓄用のお菓子にもさまざまな種類があります。自分好みのお菓子をストックしておくと不安な中でも安らぎを得ることができるでしょう。
お菓子以外にフルーツの缶詰なども用意しておくといいですね。

必要なものを確認して災害に備えよう

災害発生から4日目以降はカセットコンロなどを使った調理も視野に入れていく必要がありますが、まずは最初の3日間が肝心です。いざというときに慌てないよう、また自分好みの備蓄食料を用意しておけるよう、日頃からさまざまな災害用食品を試しておくといいでしょう。

◆記事を書いたのは・・・松崎茉莉奈
管理栄養士の資格をもつずぼら主婦。”おいしい食事は楽しい料理から”をモットーに、栄養バランスの取れた食事を無理なく続けるコツについて紹介しています。

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