2017/01/16 10:13

小さい頃、くたくたに遊び疲れて帰ってくると、母が「今日はかしわよ」と言いました。

「やったあ」と喜ぶ、幼き日の私。

「かしわ」とは、鶏肉のことです。

主に西日本で用いられる呼び方で、東日本の方は知らないことが多いようです。

母は福岡出身だったので、いつも鶏肉を「かしわ」と呼んでいました。

でも、唐揚げや炒め物の時はそう言わず、もっぱら煮物にした時にだけ言っていた気がします。

なので、私は鶏の煮物だけをかしわと呼ぶのだと長らく勘違いしておりました。

そんな母がよく作ったのが、手羽元の煮物。

骨ごと煮込むので、一緒に煮た野菜にもよく味がしみます。

今でもおいしそうな手羽元を見つけると、あの時の味を再現したくなるのです。

ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、エノキ、鶏手羽元を大きな鍋に入れて、出汁としょう油とみりんで味付けし、弱火でコトコト煮込むだけ。

17-01-15-23-14-45-646_deco.jpg

以前、義父母に作ってごちそうしたところ、義母がこの味を気に入ってくれました。

その後は、義父母の家に遊びに行くたび「かしわ、炊いてくれる?」とお願いされます。

「かしわを炊く」というこの表現、上品で好き。

母は確か「煮る」と言っていて、「炊く」と言うのは水炊きの時くらいでした。

ただし夫には、「食べるところが少ない」と言われて不評なので、あまり頻繁には作らないのです。

夫は鶏肉の皮が食べられないので、時間をかけて皮を外して食べておりました。

私の方はといいますと、皮はもちろんのこと軟骨まで食べます。

私の食べた後には猫も近寄らない、との噂です。

食べた後の骨をお見せしたいところですが、絵的にどうかと思い自粛。

作る機会が少ない分、いつもわざと多めに作って翌日に回します。

冷蔵庫に入れておくと、煮汁のゼラチン質が固まってゼリー状になるのが面白いです。

かしわを炊いた翌朝は、「プルプル、プルプル〜」と言いながら冷蔵庫を覗く怪しい主婦の姿があるのです。

danngoさんのファンになる
この記事をみんなに教える
  • ごはん
  • おうち
  • ハンドメイド
  • やりくり&懸賞
  • 健康&ダイエット
  • ビューティー&ファッション
  • おでかけ
  • お買いもの
  • 子育て&家族の話
  • あれこれ
コメント(0)