2017/11/18 06:00
秋深き 隣は何を する人ぞ

…ということなのでしょうか、今回のイチオシテーマ。

確かに、この行楽シーズンのお休みの日に、みなさんがどこかへ行くのかそれともまったり過ごすのか、気になるところではあります。

専業主婦の人だったら夫が休みの日について、とのことでしたが。

近頃うちの夫はほぼ引きこもり状態です。

2週間ちょっと前に会社で夜勤があったので、その時の寝不足ダメージをまだ引きずっているらしいのです。

土日の夜も、私を1人ほったらかしにして布団に入って寝てしまいます。

私の記憶によると、夜勤の時のダメージは毎回1か月ほど続く模様。

あと2週間くらいは、夜中の野放し状態が続くのです。

というわけで、秋の夜長は自由を満喫(と言っても息子が夜10時前後に寝るのでそれ以降ですが)。

読書の秋ということで、少し前にジャケット買いならぬ表紙買いしたこちらの本を読んでおります。

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『「食事10割」で体脂肪を燃やすオトナ女子のための食べ方図鑑』

純文学も読みたいけれど、今はそこまでの気力がありません。

かつては子ども達に「夏休みの読書感想文にライトノベル(表紙や挿絵にアニメ調のイラストが使われていることが多い軽い読み口の小説)を選ぶのってどうなの」なんて言っておりましたが、今になってその気持ちが分かったような気がします。

最初の数ページで精神的なエネルギーをどっかと持っていかれるような重い小説、あれこれ忙しい時片手間に読むことはできませんものね。

それに、タイトルにある「オトナ女子のための食べ方」というところが猛烈に気になってしまいました。

オトナ女子っておそらく私のことよね、可愛く言ってはいるけれど「代謝が落ち始めるオバサン世代」ということなのかしらん。

体重はそこまで多くないものの、体脂肪が気になる私には耳が痛いです。

で、読んでみたところ。

落ち込みましたね。

・糖質はできるだけ控える
・肉や魚、卵などから良質のたんぱく質を摂る
・野菜ばかりをたくさん食べてもダイエットにはならない
・食べ過ぎた分を運動で帳消しにはできない
・果物を摂り過ぎるな
・麺類は太る元凶

などといったことが書かれています。

要するに、今流行りの糖質制限をやれば食事だけで痩せていくということ。

ごめんなさい、そんなの無理です。

うちひしがれた状態で、その本を買った書店に再び行ってみたところ。

今度はこちらを見つけました。

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『糖質をやめられないオトナ女子のためのヤセ方図鑑』

書いているのは同じ人です。

「え???糖質を摂ったら太るんじゃなかったの?」とはてなマークでいっぱいになりながらも、いそいそとこの本をレジに持って行っていた私。

早速読んでみました。

・運動前後に糖質を摂れ
・スイーツは低脂質のものを
・ビタミンとミネラルはサプリメントで摂って良し
・運動中には普通の水を飲む
・有酸素運動より筋トレが有効
・週2日ペースの運動がおすすめ

つまりは、「定期的に運動している人なら糖質を摂った方が良い」ということのようです。

そして、「糖質と脂質をいっぺんに摂るのは太るもと」ということらしく。

うう、またしても耳が痛いです。

そして、歩くだけなら2時間でも3時間でも平気だけれど、激しい運動は苦手な私。

早足ウォーキングは割とおすすめらしいので、今後は颯爽と風を切って歩くようにしてみます。

お尻や太ももの筋肉を鍛えるのも有効だそうなので、スクワットもたまにしてみますかねえ。

これで、大好きな和菓子をあきらめなくて良いはず(多分)。

そんなこんなで2冊読み終えたので今度はもう少し読み応えのある本を探そうと思うのですが、1つ問題が。

10月から始まったテレビドラマ『相棒』の放送が毎週あるので、コアなファンの私は録画を欠かさず深夜に観ているのです。

「『サヴァン症候群』とか『共感覚』とか『手巾』とか、私の好きなワードが多いなあ!って、次回予告の法廷シーンに出ている人、野間口徹が演ってた犯人の弁護人してた人じゃない、うわああ楽しみ〜」(マニアの独り言なので意味不明なところは無視してください)などと心の中でつぶやいております。

深夜12時前後に。

睡眠不足もダイエットの大敵、良い加減早く寝ましょうよ。

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2017/10/31 08:25

今回は古文関連の記事ですが、古文の勉強の仕方ではなく古典文学に出てくる発達障害の傾向がありそうな人物について書きます。

初めての試みですが、興味ある方のみお目通しくだされば嬉しく思います。

発達障害は現代の病で昔は存在しなかった、なんて説を時々聞くのですが果たしてそうなのでしょうか。

確かに「発達障害」という概念自体が生まれたのが20世紀のことだったそうなので、その意味では古い時代に発達障害はなかったことになります。

ただ偉人の伝記を読んでいると、モーツァルトやアインシュタインなど、明らかに常人とは違う特性を持ち「発達障害だったのではないか」と思われる例がいくつも出てきますよね。

私が今まで読んだ多くの古典文学作品の中にも、今思い返すと「これはもしや」と感じる人が何人かいます。

主に平安時代の文学を専攻していて読んでいるのはその時代のものが多いですし、奈良時代くらいの文献には人となりが詳しく分かるものが少ないです。

江戸時代の文学に関しては、もうほとんど分かりません…。

ということで時代に偏りがあるのですが、特にその傾向が強いなと感じた3人をご紹介したいと思います。


1.源方弘(みなもとのまさひろ)
『枕草子』に記載のある蔵人(くろうど)という宮廷の役人。

おっちょこちょいでいつも人に馬鹿にされていたらしいことが分かります。

宮中にある台所のような場所の食器棚に靴を入れてしまったり、灯台の下の敷物を靴下にくっつけたまま歩いてしまったり(当然灯台は倒れて大騒ぎになったらしい)。

蔵人頭(くろうどのとう)というリーダーがテーブルに着くまでは着席せず待つのが決まりなのに、そこから豆を盛ってあるのを取ってついたての後ろで食べた、など社会ルールに疎いところも。

それ以外にも、言葉が仰々しかったりちぐはぐだったりとおかしな話し方をすることが記されています。

使いに2人分の衣装を取りに行かせる時に「2人組で行け」と命令し、使いが「1人で取りに行きますよ」と答えると、「2人分の物を取りに行くのに1人でどうして行けるのか。1リットルのペットボトルに2リットル入るのか?」みたいなことを言ったとか。

原文を読んでみても、方弘の言葉は「これは一体どう解釈したらいいの?」と悩むような意味不明の聞き慣れない表現が並んでいるのです。

漢文などの研究職である文章博士という職業柄かもしれないのですが、どこか浮世離れした雰囲気を感じさせますね。

今でいうなら、広汎性発達障害のグレーゾーンあたりに入りそうな気がします。

2.盛親僧都(じょうしんそうず)
『徒然草』に記載のある、高僧です。

頭が良く、弁舌が巧みで体が大きくて顔つきも良く、能書家、博学で多くの人から尊敬されていたそうです。

ただし、世間のルールには全く従わない人であったことが記されています。

法会の際の食事では食べたい時にさっさと食べ、食べ終わって帰りたくなったら勝手に帰ってしまうという、空気を読まない行動ぶり。

食事の時間に無頓着で、夜中や夜明けなどでも食べたければ食べていたとのこと。

好物は里芋の親芋(一番最初にできる大きな芋)で、師匠から遺産として受け取った三百貫分の財産を全て処分して芋の代金にしたというエピソードもあります。

普通の人ならちょっとおかしいと言われるところですが、僧侶という身分のため世間の人からは「あれほどの大金を生きていくのに必要な食べ物のためだけに使うとは、欲がない素晴らしい人だ」というような評価を受けていたようです。

睡眠も不規則で、眠い時には昼でも寝て大事な用事があっても構わず、逆に幾夜も寝ずに詩歌を口ずさみながら歩き回っていたこともありました。

周囲の状況に従わない行動、偏食や睡眠障害など発達障害に多くみられる特徴を備えています。

弁舌巧みで頭が良かったことを考えると、典型的なアスペルガー症候群だったのではないかと考えられます。

3.福足君(ふくたりぎみ)
子どもの例も紹介しましょう。

『大鏡』に記載のある、藤原通兼(ふじわらのみちかね)の長男。

「本当にあきれたやんちゃっぷりで、悪ガキだった」くらいのことが書かれています。

『栄花物語』にも「いみじうさがなくて(とてもやんちゃで)」と記され、手に負えない子どもだったようです。

この子の祖父にあたる藤原兼家(ふじわらのかねいえ)の還暦お祝いパーティーに際し、舞を舞わせようとした時の話が書かれています。

すでに習わせている段階で嫌がって言うことを聞こうとせず大変だったらしいのですが、あれこれと機嫌を取り、挙句の果てには祈りまでして何とか覚えさせることができました。

しかしパーティー当日、舞台に上がり音楽が流れ始めた時点で「ふざけんなよ!僕は舞わない」と結い上げた髪(当時の男児は晴れの場では「みずら」という髪型にしました。ヤマトタケルの髪型です)を引きむしって衣装もビリビリに。

父親の通兼は真っ青、周囲は「やっぱりね」という顔。

その時さっと舞台に上がったのが、福足君の伯父にあたる藤原道隆(ふじわらのみちたか)でした。

道隆は福足君の手を取って一緒に舞い、その場を取り繕うことができ一件落着。

ただしその性格までは直ったわけではないようで、この翌年頭の腫瘍がもとで死去した際には「蛇をいじめたことによるたたり」と思われていたようです。

落ち着きのなさ、強い衝動性、普段とは異なる雰囲気を極端に嫌がる傾向があると思われ、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の要素が強いように感じられる子どもです。


いかがでしたでしょうか。

ここに書いたことは私の個人的見解で、通説ではありません。

「ふーん、そうなの?」くらいの気持ちで読んでくだされば充分です。

「発達障害」という概念がなかった時代、それらしい特徴を持った人々は周囲から好奇の目で見られていたらしいことが分かります。

その人の職業によって、尊敬されることもあれば馬鹿にされることもあり、子どもならばエネルギーのあり余ったきかんぼうと解釈されることもあったのでしょう。

今回挙げた例は随筆や歴史物語など事実に基づいて書かれた文学作品を参考にしていますので、ほぼ確実に実在したと思われる人物です。

フィクションである作り物語にも、発達障害かなと思える人はたくさん出てきます。

例えば『源氏物語』の末摘花(すえつむはな)などは、ワンパターンの行動、コミュニケーション下手、反応の鈍さなど独特の特徴を多く持ち、軽度の自閉症に近い感じがあります。

作者の完全なる創作とも考えられますが、誰かしらモデルがいたのではないかという推測も可能。

『源氏物語』には、この他にもかなり個性的な人物が数多く出てきますので、たまたまなのかもしれませんけどね。

このあたり、興味のある方がいらっしゃったらいつか書いてもいいなと思っています。

明日、11月1日は古典の日。

古典文学に親しむことを目的としているこの日に、図書館で現代語訳された作品を探してみるのも良いかもしれません。

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2017/05/06 18:55
ゴールデンウィークの初めに風邪をひいた私。

遊園地とかは混むだろうから買い物に行こうという計画を立てていたものの、「ぶり返したら長引くから無理しちゃいかん」と夫に諫められ自宅謹慎(いや療養)中です。

買い物は、夫だけが行くことに。

この時買ったものについては、順次少しずつ紹介させていただきます。

買う予定はなかったらしいのですが、帰りがけに絵本を見つけたと言ってこちらを買って来ました。

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イソップの童話集、ブックオフで200円で売られていたそうな。

イソップの話は、どれも面白くて小さい頃夢中になって読んだ記憶があります。

日本にはポルトガル宣教師によって室町時代に伝えられたそうで、学生時代『伊曽保物語』と呼ばれていたことを知りました。

ちょっと変わったローマ字表記のイソップ物語を研究室で見せてもらいましたっけ。

ついでに、『平家物語』のローマ字版も一緒に見て「平家が”Feiqe”になっとる〜」と驚いたのでした。

話がそれましたが、やはりイソップ童話は子ども達に人気で、ゴールデンウイークの間暇があれば読まされるはめに。

娘なんか同じ話ばかり読みたがるので、何度も声に出すうち催眠術かけられているようにまぶたが重くなってくる始末。

そうして、この童話集の中で私の心に強く残ったのは「王さまになれなかったからす」という話です。

別の童話集には「おしゃれなからす」というタイトルがついていて、呼び方は本によって違うよう。

知っている方も多いとは思いますが、一応あらすじを。

「最も美しい鳥を鳥の王様にする」と神様が言ったために、多くの鳥達が我こそはと体を洗い身づくろいを始めます。

そんな中、自分は美しくないことを知っていたカラスは一計を案じました。

神様が再び来た日、鳥達が神様の前で美しい羽を披露していると、色とりどりの見事な羽を持つ鳥が現れます。

神様はその鳥が最も美しいと思いました。

その鳥は他の鳥から抜け落ちた羽を体にさしたカラスだったのです。

そのことに気付いた鳥達が羽をよってたかって抜き取ると、色鮮やかだった鳥はもとの黒い姿に戻りました。

こうしてカラスは鳥の王様になれなかった、という話です。

絵本の注釈には、「借り物で身を飾ってもすぐに元通りになってしまう」といった教訓があると書かれています。

でも、その解釈をそのまま子どもに伝えるべきなのでしょうか。

私はこのカラスが悪いことをしたようには、どうしても思えないのです。

自分の姿が生まれつき美しくないのは仕方がないこと。

だからこそ、他の鳥の羽をもらってでも美しくなろうとしたカラスがとても健気に思えるのです。

そう感じるのは、私も外見にコンプレックスがあるからなのかもしれません。

吊り目なのをごまかしたくて目尻を下げるようにアイラインを引いたり、老けているため高校生時代に大学生に間違われるのが嫌で子どもっぽい服を着たり。

整形とか歯列矯正とかウイッグとかを用いて外見をよく見せようとする人もいる時代、「着飾るのはいけない」という教訓はピンと来ないのではという気もしますね。

私自身の意見なので、いろいろな考え方があってもいいと思います。

だからこそ、子どもにはあえて教訓などは言わず「あらあら、カラスさん残念だったねー」と話しております。

時代とともに、解釈が変わっていくのも物語の面白さ。

短いおとぎ話から、いろいろ考えてしまったゴールデンウイークでした。


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