医療ベッドに横たわっている若い女性。フラットスタイルの入院ベクターイラスト。輸血手順の患者。

私の腹腔鏡手術体験記!~準備してよかったこと、大変だったこと~

2020/08/27
  • 2人の食べ盛り男子の母。子育て支援の現場で働きながら手抜き&時短のごはん作りを楽しんでいます。もっと見る>>

 こんにちは!中3と小6の息子と夫の4人家族のアラフィフ主婦、サンキュstyleライターのみい太です。
 
 10年ほど前から付き合ってきた子宮内膜症の進行で、このたび思い切って、腹腔鏡による「子宮摘出」手術を受けました。
 今まで手術経験がなく、お腹にメスを入れるのも全身麻酔も初体験!不安を抱えながら手術に臨みましたが、事前に経験者の方のブログ等で情報を得ていたために、助けられたことがたくさんありました。
 そこで、今回の私の体験から、準備していてよかったこと、知っていればよかったな、と感じたことをご紹介いたします。

 (子宮内膜症の発症から、手術に至るまでのことは、こちらの記事をごらんください。)

手術~退院までの8日間

1日目…
 入院手続きをしたら、あとはのんびり。元気なので食事もおいしくいただき、シャワーもできました。
 ですが、意外とスケジュールが入っていました。診察や点滴ルートの確保、そして下剤の服用です!意外と効くまでに時間がかかり、消灯過ぎてから何回もトイレに通う羽目に…。なので看護師さんと相談して、早めに飲んでおいたほうがよかったです。

 私の場合、初めての全身麻酔と手術を控え、2日ほど前から不安で寝つけない状態が続いていました。この日も結局寝つくことができず…。看護師さんに相談したら、睡眠導入剤を出してくれたので、それで眠ることができました。

2日目…手術!
 早朝から浣腸の処置があり、点滴を開始。食べるだけでなく水を飲むこともできません。私は不安がクライマックスで、
「もし全身麻酔したまま、二度と目が覚めなくなったらどうしよう…。」
とそんなことばかり考えてしまい、何度点滴を抜いて逃げ出そうと思ったことか!…でもその勇気もなく(笑)手術台で看護師さんに
「はいこれ吸って、3秒数えてね。」
と言われ、意地でも起きててやる!と思ったのですが、本当に2カウントぐらいからの記憶がありません…!

 「起きてください、終わりましたよ~。」
との声に目が覚めた時には、7時間ぐらい経過した夕方、HCU(高度治療室)のベッドでした。
 そこからが痛みとの闘いでした! 忙しそうな看護師さんの様子を見てついつい遠慮してしまい、痛みが耐えられなくなってからナースコールをしていたのですが、なかなか麻酔が効かずに大変でした。後で、
「痛みが出始めた時に痛み止めをするのがいちばんよく効くから、遠慮なく言ってね。」と看護師さんに言われ、遠慮はかえってよくないと反省‥。
 この夜は、熱かったり寒かったりで布団をバサバサしていたら、氷枕を当ててもらい‥はじめて「あ、私今、熱が高いのか」と気づきました。

3~5日目‥
 やはり痛みが強いので、数時間おきに痛み止め。またこの頃つらかったのが、トイレです。手術の翌日からは、なるべく歩いて自分でトイレに行きましょうね~と言われます。ですが、手術のため尿道バルーンをつけていたので、外してから自力で排尿しようと思うと‥なかなかできない!20分ぐらい痛みと戦いながら座ってました‥。少しずつできるようになりましたが、しばらく違和感が残りましたね‥。排便も、お腹に力が入れられないせいかできない。でも、お腹が張ってくると痛みが強くなるので、薬を使って出していました。

6~7日目‥
 痛みなど諸々がだいぶ落ち着いてきて、食欲も戻ってきました。シャワーの使用許可も5日目に出て、デイルームに行って自販機で飲み物買ったりする余裕も!
 とにかく暇だったので‥読みたかった本やマンガを山ほど持ち込んで読んでました。病室のテレビはDVDプレーヤーもついてたので、DVD持っていけばよかった~と後悔。フリーWi-Fiがある病院なら、ネット配信サービスを使って映画やアニメを見たかったのですが…。

8日目‥
 この日の午前中に退院しました!コロナ感染予防のために家族との面会不可だったので、8日ぶりの家族との再会にけっこうホロリときました‥。

退院後‥
 1ヶ月の自宅療養を指示されていたので、仕事も休みをいただいて休んでました。子どもが夏休みで習い事等の送迎がなかったのは幸いでした!
 1週間ぐらいは痛み止めを飲まないと辛かったです。特に、食事後に腸が動くと激痛が走る!なので、食べたいのに食べるのがこわい‥(涙)。
 ですが、1週間過ぎた頃から格段に痛みが楽になりました!今は1ヶ月経とうとしているところですが、炊事やお掃除などひととおりの家事、また歩くことや自転車も大丈夫になりました。今は、落ちてしまった体力と休みボケのアタマを復活させなくては、とがんばっているところです。

開腹と腹腔鏡のちがいは?

 子宮を摘出することになった際に聞かれたのが、
「開腹手術にしますか?それとも腹腔鏡手術にしますか?」
ということでした。
 「開腹」は、文字通りお腹にメスを入れて切り開く手術です。それに対し「腹腔鏡」は、お腹の数か所(私は5か所でした)に小さく切り込みを入れ、そこからカメラや器具を入れて行う手術です。
 ちがいは、
開腹手術…費用が少し安い、多くの病院で受けることができる、回復に時間がかかる
腹腔鏡手術…費用が高め、高い技術を必要とするため行っている病院を選ぶ必要がある、回復が早い
という点が挙げられます。
 また腹腔鏡手術は、実際に手術をしてみたら癒着などの理由で開腹に切り替えざるを得ない、ということもあるそうです。

 私の場合、以前やはり子宮摘出で開腹手術をした実母から、
「傷が痛くて1か月は車の運転ができなかった。回復が早い腹腔鏡手術のほうがいいよ!」
と勧められ、そう決めました。

準備してよかったこと

 次に、準備しておいてよかった!と思うことです。

 持ち物などは、病院から渡される「入院のしおり」の通りに準備しましたが…それ以外に、経験者のブログなどを参考にして私が準備したのは
・マタニティ用のネグリジェ…
「お腹の傷がいたいので、ズボンのゴムがつらかった!」という感想を読んで、ネグリジェを用意しました。また、入院中は何度もお腹を見せることになるので、授乳用を選んでおくと

スナップで簡単に外してお腹を見せることができて、便利でした。

・のど飴…
 手術中は、挿管といって、呼吸をするための管が、のどに差し込まれています。なので、手術後に、のどが痛んだり咳が続いたりすることがあるのだそうです。特に病院内はエアコンがよく利いていて乾燥しているので、私も咳こむことが続きました。なので、持っていったのど飴に本当に助けられました!

・ふりかけ…
 これはお恥ずかしいのですが…。手術後食欲がなく、少しずつ食べられるようになったのですが…病院の出してくださる食事がどうしても味気なく感じてしまいまして…。そこで、ふりかけを差し入れてもらって、なんとかご飯を食べられるようになりました。

・暇をつぶすもの…
 先ほども触れたように、回復してくると暇な時間を持て余してしまいました。そこで、読みたい本やマンガを事前にレンタルして持ち込み、一気読み!普段の生活では時間がなくてなかなかできなかったゼイタクでした。病室にテレビやDVDプレーヤーがあれば、イヤホンを持参してそれを楽しむこともできます。テレビカード購入用、そして飲み物を買うためのいくらかのお金は用意しておいたほうがいいです。

・限度額適用認定証…
 入院や手術などで医療費が高額になる場合、自己負担限度額(自己負担限度額は、受診者の年齢や前年所得によってちがいます。)を超えた分を代わりに支払ってもらえる、健康保険制度です。
 支払いを済ませたあとに手続きをしても、自己負担限度額を超えた分を還付してくれますが、事前に手続きをして入院前に窓口に提出しておくと、退院時の支払いが自己限度額までで済むのです。
 保険加入者(私の場合は夫)が会社員の場合は勤め先、自営業など国民健康保険の場合は市区町村の役場に書類をもらって申請するそうです。
 同じように、医療保険の書類も事前に保険会社に請求しておいたので、入院時か退院時に渡すことができて、病院に足を運ぶ回数を減らせてよかったです。

・万が一があったときの連絡先や、各種パスワードなどの書き置き…
 これは、私が心配症すぎるのですが(笑)。万が一のことがあったとき、残された家族がどうなるかを想像してしまい…。必要と思うことを片っ端から書き置いて行きました。仕事関係や友達の連絡先、子ども関係の手続き、銀行やスマホなどのパスワード‥。使わなくてすんで何よりでしたが、考えてみたらいつ私に何があっても困らないように、このまま取っておこうと思います。

健康のありがたさをかみしめて

 手術が決まったときには不安もありましたが、家族の支えもあって、何とか乗り切ることができました。子宮を摘出し、今までつきあってきた不調とお別れできたことは、私にとっても家族にとっても本当に幸いなことでした。

 私が健康であることは、家族の幸せにもつながるんだと改めて実感をしています。なので、これからはより一層、健康のありがたさをかみしめて、自分を大事にしていきたいと思います。

~読んでくださりありがとうございました~
**掲載の体験談は個人の体験、感想です**

■書いたのは…サンキュ!styleライター  みい太
大食漢のダンナさんと中3&小6の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはん作りを楽しんでいます。
元サンキュ!トップブロガー  公式サンキュグラマー 

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