2016/08/04 08:49
8月に入り、夏休みが案外残り少ないことに気がつき始める頃となりました。

夏休みの宿題には読書感想文がつきものですが、みなさんのお子様の進捗はいかがでしょうか。

暑いとなかなか読書って進まないので、図書館に行かせてあげるといいかもしれませんね。

そんなわけで、今日は読書に関するお話を。

以前から書いている、「我が子を古文嫌いにさせないために」の記事となります。

過去記事はこちら。

我が子を古文嫌いにさせないために(1)
【やたらと品詞分解をさせない】
http://39.benesse.ne.jp/blog/sp-kitunedango/archive/96

我が子を古文嫌いにさせないために(2)
【品詞分解から単語拾いへ】
http://39.benesse.ne.jp/blog/sp-kitunedango/archive/105

このシリーズは中高生のお子様を持つお母様向けですが、今回は小学生のお子様がいらっしゃる方も参考にしていただければと思います。

【古典文学作品を読んでみよう】

教員時代、比較的真面目な生徒から「古文がもっと得意になるためには、どうしたらいいですか?」という質問を受けました。

その時私は、こう答えました。

「ジャンルは何でもいいから、図書館から1冊古典の本を借りて読んでごらん。現代語訳と注釈がついているものを選んで。まず原文を一文読んで、その後現代語訳って感じで交互に読もう。余裕があったら後で注釈も見て。自分で訳そうとしなくていいから。ただ読むだけでも、だんだん慣れて意味が分かるようになるよ」

学校の先生は、ともかくにも「訳す」「品詞分解する」ということに重点を置きがちですが、実は何も考えず読むだけでも良いのです。

英語のスピードラーニングというのがありますよね。

あれと同じ要領で、「聞き流す」代わりに「読み流す」だけで、自然と力がついてくる。

私自身の経験談なので、間違いないはずです。

なんというか、古文の文章の「型」のようなものが見えてきて、不自然な助動詞の活用などを見つけるとすぐ気づくようになるのです。

そうすると、文法問題もまず直感で「ここの活用はこうすべきだ」などと分かってくるのです。

ただし、教科書で扱う程度の文章だけ読んでいては、全く量が足りません。

1つの古典文学作品を最初から最後まで読み切るくらいの量が必要です。

でも、そんなのハードルが高いと思っていらっしゃる方も多いことでしょう。

なぜか、多くの人は古典文学作品というと『源氏物語』を思い浮かべる人が多いようです。

確かに、世界的に名の知られた作品ですが、実際に読もうとするとその難解さに頭を抱えてしまうことでしょう。

まず、文章1つ1つが長くて読みにくいのです。

おまけに、作品自体も異様に長い。

中高生には絶対おすすめできません(内容に興味があって読むのなら別です)。

読んでもらいたいのは、比較的短くて内容も単純な作品、いくつもの段に分かれていて好きなところから読める作品です。

代表的なものをいくつか紹介しましょう。


1.『堤中納言物語』
  十編の短編物語集。面白い話が多く、低学年でも読みやすいです。「貝合」「虫めづる姫君」「はいずみ」などが特に良し。

2.『竹取物語』
  言わずと知れた、昔話「かぐや姫」のもとになる物語。話が単純でありながら、人間愛の素晴らしさを訴える感動的な作品。

3.『土佐日記』
  日記文学作品の中では最も単純で読みやすいです。航海日記なのでちょっと特殊ではありますが、貴族の本音がうかがえます。

4.『枕草子』
  文章のリズム感が心地よく、音読するのも楽しい作品。貴族文化について詳しく書かれているところもあれば、現代に通じる部分も。

5.『徒然草』
  扱うテーマが多岐にわたり、兼好の知識人っぷりがうかがえます。僧侶の暮らしぶりも少し分かって、興味深いです。


読みやすさや分かりやすさで考えると、この5つくらいが筆頭に上がると思います。

最近では小学生でも読めるように、全文が現代語訳となっているものも多く出回っていますよ。

当時の貴族文化、特に結婚制度や和歌の贈答ルール、厄除けの風習などを知るために小学生のうちに古典を読むというのもおすすめ。

私は中学生の頃、婿入り婚のルールがいまいち分からず苦労しました。

なので、小学生の頃から古典文学に親しんで「古典常識」を知っておくだけでもカルチャーショックが少なくてすみます。

オール現代語訳の本なら、少し長めのものを読んでも大丈夫でしょう。

そう言えば、この間図書館で『とりかへばや物語』が子ども向けに訳されている本を見つけ、びっくり仰天しました。

私の大学時代は、学生が研究していてもちょっと変な目で見られるくらいだったのになあ…。

時代は変わるものでございます。

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