オリンピック選手などの一流アスリートは、メンタル面の調整に力を入れると聞きます。
時には体を鍛えることより心を整えることの方が、良い結果を残すために有効なのでしょう。
節約も同じで、先取り貯蓄や家計簿をつけることなどのような基礎体力作りも必要ですが、メンタルな部分を乱さないことも重要なのではないかと私は考えます。
というのも、『サンキュ!』で節約に失敗したエピソードを読んでいると、収入が減ったとか支出が増えたといったことよりストレスなどの心理的な部分が引き金になっていることが多い気がするからです。
それにたとえ良いペースで貯められていても、誰かがいつもイライラしていたり家庭内がギスギスした雰囲気になったりしてはつまらないですよね。
実際、私はがむしゃら節約時代を経て「このままじゃいかんな」と考え方を少しずつ変えていったのが現在ゆるく貯蓄を続けられている理由となっていると思うのです。
案外誰でもやりがちな損する考え方の癖をなるべくやめるようにする、いわばこれが私の節約のためのメンタルトレーニングでした。
その中でも、大事なものを4つ挙げようと思います。
1.自分を追い込むことをやめる

(今回掲載する写真は全て子ども達のおもちゃを使用したイメージ画像です。意味不明のものもありますがご容赦ください)
目標を掲げることは良いことです。
でも、実現できるかどうか分からないきつめの目標を立てておいて、実現できなかった時はひたすら自分を責めるというのはどうでしょう。
人生は長丁場なのですから、短距離走の走者のようにギリギリまで自分を追い込んだらすぐに限界が来て挫折してしまいます。
無理せず自分のできる範囲で節約を続ける方が節約生活が長続きし、結果的により多く貯金できるのではないでしょうか。
2.他人と比べることをやめる

人生のあらゆる場面において、人と比べて悩むことは得にはならないと思っています。
特に我が家の場合子育てに関しては、比べることが不毛といえるくらいで。
持っているものを比べて、「うちにもマイカーが欲しい」などと言っていると物欲が止まらなくなりますし。
自分より貯金できている人を見て、「我が家はまだまだだわ!」と焦ったところで収入が増えるわけでもありません。
家庭によって金銭的な状況は様々なのですから、節約は絶対評価であるべき。
過去の自分と比べて進歩しているということを認めてあげれば、無駄に心をすり減らすこともありません。
「人は人、自分は自分」という考え方でいると心穏やかでいられます。

やりくりに関しては失敗談がいくつかありますが、それに対して長々と後悔することはしないように気をつけています。
なぜなら、常に自分の行動を後悔する癖がついてしまえば、自然と「過去に成功したことしかやらない人」になってしまいそうだからです。
基本的にやりくりはマイペースに同じことを続けて良いと思いますが、時にはまだやっていないことにチャレンジする機会もあるはず。
それでもしうまくいかなかったとしても致命的な打撃でないのなら、良しとしましょう。
「反省はするが後悔はしない」ぐらいのスタンスで次に活かしていけば良いのだと思います。
4.幸せ探しをやめる

資産家や投資家の人が書いた本を読むと、お金のことを「便利な道具」くらいに考えている人が多い気がします。
貧乏な人ほどお金に対して余計な感情を持っている、といったことを何かの本で読んだ記憶も。
つまりは、「お金さえあれば幸せになれる」とか「お金を持ち過ぎると不幸になる」などと両極端に分かれるということのよう。
でも冷静に考えてみると、お金がたくさんあるメリットはいろいろな物やサービスを買うことができて便利になるということでしょう。
ポジティブにしろネガティブにしろ、お金に対して感情的なものを抱いてしまうとお金を貯めるという目的が濁って見えてしまいます。
そうすると、「貯められるだけ貯めたい」もしくは「下手に貯めるのは良くない」などと考えてしまい、「何のために貯めるのか」が分からず迷走してずっと不安なままなのでは。
よく自分探しという名目で海外旅行する人がいますが、山寺で座禅でもしていた方が自分を探せそうな気がしますよね。
それと同じで、幸せをまだ手にしていないお金などの部分に求めるのではなく、自分の周りにありふれたものを見つめ直してみてはいかがでしょう。
このことに関しては以前ブログで私見を長々と書いたので、参考までに。
https://39.benesse.ne.jp/blog/2259/archive/379
かなり長い記事なので、忙しい人は読まないほうが良いですよ。