家の中の臭いの中でも、靴箱の臭いが気になるという話はよく聞きます。
それはそうですよね、玄関はいわば家の顔なのですもの。
たとえ来客などめったにない家でも、帰って来て玄関を開けた瞬間変なにおいが漂ってしまったら、テンションだだ下がりです。
私が考えるに、玄関の靴箱の臭いを防ぐ方法は3つ。
1つめは、密閉しないこと。

我が家の玄関の靴置きにはドアが付いておりますが、基本的にそのドアは普段から開け放しです。
こうすることで空気の流れが良くなり、嫌なにおいがこもらないのではと思います。
そもそも、我が家の靴箱にはあまり靴が入っていません。
大人と子どもの分を合わせて10足しか靴が存在しないので、靴箱はいつでもがらんとした状態に。

それゆえドアを開け放しにしておいても見苦しくなく、むしろ開けていた方が玄関が広く見えてすっきりするのです。
私の親世代はなぜか靴を多く持っているようで、実母も義母も少なくて10足、下手をすれば20足以上持っているように見えます。
でも、靴ってそんなに必要でしょうか?
毎日インスタグラムに自分のコーディネートを載せねばならないおしゃれさんなら別ですが、普通の主婦がそんなに靴を持っていてもなあ、と思います。
せいぜい7、8足で充分ではなかろうかと。
サンダル、パンプス、オープントゥパンプス、スニーカー、長靴、ブーツ、登山靴…他に何かいりますか?
色違いや微妙なデザイン違いでそろえたって、人はそこまで細かいところ見ていないのではないかと。
実際問題、私はご近所さんの着ていた服は覚えていても靴は全く覚えていないのですから。
私なんて、寒さ対策のためにブーツ、フォーマル用にパンプスを持ってはいるものの、1年のうち300日以上は同じスニーカーです。
それで困ったことなんて1度もございません。
というわけで、靴は最低限にして靴箱の空きスペースを多くすることがまず大切。
2つめは、汚れや湿気を靴箱に持ち込まないこと。
雨の日が多いこの季節、子ども達は長靴を履いて出かけることも増えますが、その日履いた長靴は次の日の朝まで三和土に出しておくのが我が家流。
三和土がごちゃつくのも嫌なので、靴箱の長靴エリアに普段履いている子ども達のスニーカーを入れておきます。
泥の付いた長靴をそのまま戻すなんてできませんよね。
翌朝長靴が乾いているのを確認したら、元の場所に戻します。
土がたくさんこびりついている場合は、叩いて落とせば大丈夫。
三和土は後で掃除機をかけますからね。
それでも長靴を履く頻度が多いこの季節は靴箱が汚れやすいので、気が付いた時に掃除をしています。

泡タイプの激落ちくんは、本当に便利。
吹きつけて軽く拭くだけで、汚れがするっと落ちます。
不快な化学薬品っぽい臭いもしません。
取っ手のところを棚板にかけておけばかなり安定するので、ちょこちょこ使いやすいのも好きなところです。
さて、3つめのポイント。
それはやはり、消臭です。
生きている限り、人間が身につけるものに自然と臭いが付くのは致し方ないこと。
どんなに頑張って減らそうとしたって、靴の中に染み込んだ臭い成分を完全に取り去ることはできません。
ならば、何とかしてその臭いを消す方法を考える必要があります。

化学薬品になるべく頼りたくない私は、コーヒーかすを使っています。
コーヒーは臭いを吸着する働きを持っているそうです。
力が強くないのでまめに取り換える必要がありますが、コーヒーなら毎日飲むものなので不足しません。
コーヒーかすは臭い対策にかなり便利で、生ごみを捨てる時も他の生ごみの上に振りかけるように入れてからきつく袋の口を縛れば、魚料理で出たごみでも大丈夫です(気分的に)。
コーヒーの代わりに、緑茶のお茶かすを使うこともありますよ。
まあ、最終的にどうしても靴箱の臭いが気になる場合はファブリーズという奥の手がありますが、私の記憶が正しいならこの方法を使ったのは1回きりです。
…靴をたくさん持ちたくはないけれど、『イン・ハー・シューズ』という映画は、割と好きだったかも。