2019/04/29 07:48
新元号、令和。

その典拠となるのが『万葉集』だと聞いた時は驚きました。

元号は中国文学をもとに決めるというのが、慣例だったもので。

この元号が発表された時、私は外出中でニュースを観ておらず、親から「この意味を教えて」と『万葉集』の文章の画像がLINEで送られてきた瞬間には「どうしたんだろう、いきなり」と思ったのです。

ニュースで発表された、「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」の部分ですね。

親の質問への答えですが、「折しも初春のよい月で、空気は澄んで風は穏やかだ。梅は鏡の前のおしろいのように白く咲き、草は匂い袋のように香っている」くらいが適当かと思います。

鏡前の粉をうんぬんのところがやや難解ですが、春の華やかで穏やかな雰囲気が伝わってきます。

この華やかさと穏やかさが「令和」という字の中に凝縮されている気がして、素敵な元号ですね。

出展が『万葉集』ですけれども和歌ではなくて、序と呼ばれる部分から採っています。

実際にはかなり長くて、引用された部分の4倍くらい。

天平二年の一月十三日に、大伴旅人(おおとものたびと)の家で酒宴を行い、庭の梅を題にして和歌を詠み合ったことが分かる内容で、この季節がいかに素晴らしいかという記述も含みます。

文章によると、庭に咲いていたのは白梅のようですね。

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あまり白梅の良い写真が手元になくて、鎌倉旅行の写真を引っ張り出してきましたが、まだ寒かったのであまり咲いていないです。

雰囲気だけ感じてください。

詠まれた和歌は無名の人のものがほとんどで、梅の花の素晴らしさをそのまま詠んだ歌が多いのですが。

中に、パッと目を引くセンスの良い歌がありました。

我が園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも
(私の庭に梅の花が散っている。天から雪が流れて来るのだろうか)

二句目で「梅の花散る」と言い切るテンポの良さ、選ぶ言葉の流麗さ、枕詞の使い方、梅を雪にたとえるところなど秀逸です。

よく見ると、これは宴の主人である旅人の作なのでした。

さすが万葉集の時代を代表する歌人であります。

あとはやはり平凡な和歌が多いのですが、そんな中でも私が気に入ったのはこちら。

春なれば うべも咲きたる 梅の花 君を思ふと 夜眠(よい)も寝なくに
(春なのでなるほど咲いた梅の花よ、あなたを思うと夜もゆっくり寝られないよ)

「うべも咲きたる」と「梅の花」の言葉の音の続きが面白いのと、梅の花のことを言っているけれど恋の歌のような雰囲気もあるところ、なかなか上手だと思います。

何より、梅の花が気になって寝られないなんて可愛いじゃないですか。

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そもそもなぜ首相は『万葉集』を典拠とする元号を選んだのでしょう。

どうやらそこには、新時代への期待があるのだろうと思われます。

『万葉集』には、『古今集』などの他の和歌集と違い、天皇や貴族の歌だけでなく庶民の歌も数多く採られてます。

「東歌(あずまうた)」や「防人歌(さきもりのうた)」というジャンルに入っているものですね。

多くの人の和歌が身分に関係なくのせられている、「和歌を詠むのに貴賤はない」という考えが強く感じられることが、誰もが平等に生きることができる新時代にふさわしいのではないでしょうか。

どうでもいい話になりますが、「東歌」や「防人歌」には地方に住む庶民の歌がのせられているため、方言が多く見られるのが特徴です。

そのため、当時の方言を研究する資料として重要な価値を持っているのです。

私が知る限りでも、「からころも」が「からころむ」になったり、「こころ」が「けけれ」になったりして、なかなか面白いのですよ。

大学時代に持っていた『万葉集』の本は、卒業と同時に手放してしまったのが今にして悔やまれます。

現在、『万葉集』の本が売り切れになっているというニュースを聞くので、今なら高く売れたかもしれません。

ただ、厚さ3センチの本の中に訳も注釈もなく、漢字だらけの本文がひたすら書かれているものだったので、分かりにくくて需要は少ないでしょうけれど。

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最後のこの写真は、私の近所にあったものですが、わけあって今は見られなくなりました。

梅の花を気軽に見られる場所が年々減っている気がするのは、少し寂しいところです。

気が付けば、もう令和まであと少しなのですね。

皆様、良い新時代をお迎えくださいませ。



参考・引用文献:『新編日本古典文学全集7 萬葉集A』 小島憲之、木下正俊、矢野治之 一九九五、四、一〇 小学館)



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2019/04/26 17:31
前回のブログで手持ち服を見直したことを書きましたが、1つ気付いたことがありました。

私、真夏に着る服をほとんどほとんど持っておりません。

何しろ、半袖のシャツは1枚しかないのです。

他は全て長袖。

つまりは、その1枚しかない半袖を洗っている間、長袖のシャツの袖をまくって過ごさなくてはならないということ。

なかなかの苦行です。

このことには前からうっすら気付いておりましたので、真夏にも使えそうな服を3枚買い足しました。

ご覧ください。

19-04-25-22-56-58-989_deco.jpg

まずは無地のTシャツ。

何にでも合わせやすそうだなと思って買いました。

白に近いですが、実は少しグレーが入っています。

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最近よく聞く、「モク調」というやつですかね。

ナチュラルな風合いが気に入っています。

届いたばかりですので、畳みじわが入っているのはご容赦ください。

いつもアイロンは日曜日にまとめてかけているので、その時に伸ばします。

19-04-25-22-58-16-182_deco.jpg

薄手のロングシャツ。

ボタンを全部留めればワンピースとしても使えますし、ボタンを開けて羽織りものにしても便利です。

長袖ですが、さらっとした薄手の素材なので真夏でもいけそう。

ベージュはあまり得意な色ではないのですが、「ま、他の服と合わせて着ればいいか」と思いまして。

19-04-25-22-55-48-023_deco.jpg

年甲斐もなく、ノースリーブのワンピースも。

色は一番落ち着いた黒を選びました。

160センチの私が着ると足首が見えるくらいの長さです。

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このところ流行りの、ティアードが入っております。

要するに、段ですね。

レイヤードの方は積み重ねる、つまり層のようなものと認識しておりますがいかがでしょうか。

ファッション用語は覚えるのが大変です。

40歳を目前として、こういう甘い服を着るのはどうかとも思いましたが、逆に考えると「今でしか着られない!」という結論に陥り購入してしまいました。

もうすぐ、30代最後の夏。

そして明日から迎えるプラチナ級のゴールデンウィーク。

少しでも楽しく過ごせるように、買い足した服を思う存分着回すつもりでございます。


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2019/04/25 06:00
ゴールデンウィーク直前となり、衣替えを始めた方もいらっしゃるかと思います。

「ころもがえ」って、初夏の季語らしいですね。

そろそろ夏に向けて、いろいろと準備をしたいものです。

我が家では衣替えの習慣がありませんが、季節が変わるにあたって問題がないかどうか、手持ち服を見直すことにいたしました。

すでに、着そうにない洋服は断捨離済み。

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ハンガー収納している、主によそいきの洋服達。

奥の3つはスーツのセットです。

2年前に着たのが最後、現在はすっかりクローゼットの肥やし(?)です。

こうやって見ると、無駄にボトムスが多いですね。

思わず「こんなにいらんやろ」と突っ込んでしまいました。

年齢的にトップスでは冒険できないので、可愛いボトムスを見るとつい買ってしまうのですよね…。

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普段用のズボンは別にあります。

真ん中のは撮影日に履いたものですが、写真撮りたさのために洗濯をあきらめました。

左のものは、茶色に見えますが濃い紫です。

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シャツ類。

右上の白地にストライプのシャツは、撮影日に着ていたもの。

今日洗います。

改めて見ると、ストライプ多いですね。

そして、全くボーダーがないという。

私の顔には、典型的なボーダーはあまり似合わないのが主な原因でございます。

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ニット類。

寒がりなので、ニットはある程度枚数が必要です。

下手すれば、この季節でも着ていますからね。

あとは、慶弔用の洋服のセットと、クリーニング中のダウンコート、パーカーを持っています。

浴衣や水着もありますが、普段着るものではないので見直し不要。

取り出してみると、意外と洋服ってあるものなのですね。

一時期に比べれば減りましたが、いまだにミニマリストには程遠いです。

そして、夏に着るカジュアル服が少ない気がしたせいか、新たに洋服を注文してしまいました。

今週中には届く見込みなので、そのうち紹介したいと思います。


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