2019/06/04 00:33
※この物語はフィクションです。

             

中村くんの家は
明治末期に創業された企業。

現在は東証一部上場企業だ。

日本人なら誰しもが名前を聞いたことのある会社の一族。


中村くんの高祖父(ひいお祖父さんの父親)がたった一人で立ち上げたのが始まり。
そこから代々息子が社長をついでいる。


中村くんは5代目。


現社長は中村くんのお父さん。

私から見たら義父。

堅物で有名。。。




義母は気さくで明るい人。

社長夫人で美人なのに
とっつきにくい雰囲気は全くなくて。


義母というよりも
年の離れたお姉さんみたい。


こんなとてつもない家、

本来なら縁がないはずの人と

結婚してしまった。



当初は後悔ばかりで
離婚したいと思ってしまっていたこともある。


しきたりも分からない。

親族の集まりで
どう振る舞えばいいのかも分からない。

出来損ないの嫁が来てしまった。。。

親族の人たちから
そんな風な目で見つめられた事が
今でも忘れられない。


時期社長の夫人としての
器が私にはない。。。


毎日家でこっそり泣いていた時もある。



でも、義母だけは
いつも明るかった。


義母も地方の一般家庭から
たまたま出会って
義父と結婚した。


世間的には「玉の輿」だけど、

経験した人にしか分からない辛さが
そこにはあった。





そして、

我が息子の大翔は
6代目社長になる。


私の責任は重大。。。


胃に穴が開きそうなほどの
プレッシャーと戦う日々。



大翔が社長に就任するまで
きっとこのプレッシャーと戦うんだろう。








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2019/06/03 23:49
※この物語はフィクションです。


            


中村くんとの出会いの回想の途中だけど
最近のわたしのこと。



大翔は年長になった。
冬になれば6歳になる。

真亜沙も年明けには3歳。
そして来年から幼稚園。


あっという間に子供達が
社会を学び始める年齢になってしまった。


ずっと私と子どもが一緒にいる生活は
今年で終わり。

二度と24時間行動を共にする日々は
来ない。


そう思うと

一分一秒とも無駄にしたくない気持ちも
芽生える。


仕事をしたい、社会に出たい。

私の自由な時間が欲しい。

「母」じゃない時間がほしい。

喉から手が出るほど欲しい。。。



そんなことを言っていられる状況ではないのも承知しているけれど。


私には
やらなければいけない
大仕事がある。












大翔は

有名私立小学校の受験を控えている。



主人ももちろん、
主人の父、祖父、

みんなこの学校の出身。



不合格になるわけには
いかない。



重いプレッシャーがのしかかっている。




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2019/05/28 00:07
※この物語はフィクションです。
             

久々に中村くんに会えたのに

この世の終わりのような顔を見られてしまった。。。


あたし、どんな顔してたんだろ。

こういう時の顔って
「見られよう」としてる顔じゃないから

自分でも見たことがないような
恐ろしい顔をしてるんだろうな。。。


今みたいにすぐに写真が撮れる時代でもなかったから。。。

「人から見られる」ことを強く意識もしてないし。。。

あぁ、恥ずかしい。。。






「あ、暗い顔してた??
マスコミのゼミの試験受けてきたけど
あまりにもダメすぎて、、、
凹んだんだよね、、、

情けなくなっちゃって、、、

中村くんも行ってきたの??」


中「俺も行ってきた!!

俺も撃沈したよー。
小論文のテーマが思ったより重くてさ。

面接も教授の質問攻めがきつかったよ。

これ、凹むよなぁ。。。

あかねちゃん、マスコミ興味あるなんて知らなかったよ!!

何コースよ?」



私「みんな撃沈してるのかなぁ。。。
そう聞くと少し安心するけど。

私は放送が第1なの。

テレビ番組の制作に携わりたくて。。。

中村くんは希望はどこなの?」


中「俺は新聞・記者コース希望!

文章読んだり書いたりするのが好きなんだよね。

意外でしょ?笑」


私「新聞系なのは意外!!笑

いつも人と話してるイメージだから
アナかと思ったよ笑」


中「アナウンサー⁈俺が⁈笑
滑舌悪いで有名な俺が⁈

あかねちゃんも時々俺と話してて
聞き返すじゃん!!

俺の声って聞き取りにくいらしいよ。

アナウンサーは初めて言われたわー 笑」



私「あ、たしかに滑舌良くないか。。。笑

テキトーなこと言ってごめん。笑

私、アナウンサー第2なんだよね。」


中「えっ⁈あかねちゃん、第2がアナウンサーなの⁈

こんなに地味なのに⁈

イメージないわぁー!!笑」


私「地味とか言いやがったな!!」

中「そっちも滑舌悪いとかサラリと言っただろ!!笑」


とか言って2人で大笑い。


こんなにはっきりお互いのイメージを言い合える。

お世辞なしで言い合える。

本音ぶつけ合ってるのに
嫌な感じが全くしない。


むしろ笑っちゃう。


なんだ、この感覚。

不思議な感覚だった。


五分前までこの世の終わりみたいな顔して
歩いてたのに


中村くんのおかげで

この世にまた光が差し込んだ感じ。


まだまだ私の世に終わりは来ない。



そんな気がした。









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