40歳・専業主婦、「二分の一成人式」の是非を問う。
写真ヘタ。
結論。
どっちでもいい。
息子の学校では4年生を対象とした「二分の一成人式(ハーフ成人式)」があります。
*以降「1/2成人式」。
わりに前の話ですが、今年度は4年生の保護者として参加しました。
1/2成人式といえば、
子どもは生い立ちをほじられ両親への感謝を強いられ
保護者は昔の写真だの名前の由来だのの提出を求められる
当日はごく限られた保護者だけが感極まって泣く
一部の大人が自己満足のためにしたてあげました
そんな起源を持つ行事、という印象が、わたしにはあります。
その後、複雑な家庭環境にいる・いた子ども達の心的負担が問題視されました。
近年「過去回顧系」から「未来展望系」に方向転換し、うまい具合に昇華して定着したネ、と、個人的にはそんな感じです。
わたしが参列した、息子の学校の1/2成人式の内容と、感想を書きます。
先生から事前に「固い式ではなく、後半レクリエーションなので動ける服装で来てください」と連絡があり、内容的にヘビーでないことは分かっていました。
と、いうことで超カジュアルで出席。

スウェット・デニム・キャップ。
当日、最初は「保護者への感謝の辞」と合唱。
「感謝の辞」、生徒が一言ずつことばを繋ぎ、時々みんなで声を合わせる、アレです。
式の数日前息子が、こっそりシナリオを見せてくれたのですが、
「もっと勉強をがんばります」(唱和)
の記載が。
爆笑。
100%言わされてるじゃないですか。
当日、台本通り進む式に、笑いをこらえるのが精一杯(不謹慎)。
「もっと勉強を……」の件で息子と目が合って、ふたりでニヤついてしまいましたごめんなさい。
以上、約10分で終了。
その後は1時間を越える「親子で本気運動会」。

キャップ、分かりにくいけどchampionのものです。
小4の(肉体的な)本気は、かなり強くて怖いのですが、企画者が子ども達と知り、夫婦で参戦しました。
小4が投げたボールに当たってアウト
3メートル先を行く小4に追いつけず敗北
という情けない思いをしましたが、まぁ。
時間がきて、お疲れ!とあっけない終わり。
別途「将来の夢」の文書作成がありましたが、その発表は別日にクラス内で行われたようで、親は掲示してあるのを自由に見るだけでした。
クラスメイトのやたら現実的な将来設計
*例:政治家の親を持つ子どもが書く「政治家になる」宣言みたいなの
の隣に、息子の薄っぺらい文章。
苦笑。
「1/2成人式」、わたしの感想・まとめ。
1/2成人式は、単に4年生の恒例行事と化したのかと。
感謝のことばと、歌は形式的にあるだけで、子どもが式に向けて
イベントを企画・運営する
調査して文章を書く
難しい歌の練習に取り組む……
それらに意味があるのだと思いました。
運動に夢中の、自然体の児童を見られ
肉体的な成長も見られ
作文を見て文章作成能力の成長も見られ
よかったです。
子どもと同じテンションでスポーツできるのこれが最後かもしれないし。
*子どもは成長、親は老化。
式の内容は、地域や学校によって違うでしょうが、わたしが体験したものは上の通りです。
ちょっと斜に構えて参加しましたが、子どもの頑張りも見られたし、親子で遊べたし、わりに楽しかったというのが感想です。
でも、今回の内容でも、辛い思いをした生徒はいたかもしれないよね。
行事やイベントは、その時々の社会情勢やトレンドによって変わります。
昔からあっても不要に思えるものもありますネ。
そして新しいものに当然実績はなく、トライアル真っ最中なわけです。
世の中、わたしには「教育じゃなくて親子を標的にした啓蒙ビジネスじゃん?」としか思えないものもある。
学校行事に対して、基本的に拒否権を持たない子ども達。
教育現場が新しいものも取り入れることはいいのですが、科学的根拠のない思想が混ざる危険性もなくはない。
今、学校でどのようなムーブメントが起こっているのか?
親として、多少なりとも把握しておきたいものです。
大人の自己満足のために、子どもを利用しない。
言わされる感謝の辞、繰り返される合唱練習、終わらない作文。
1/2成人式、
課せられる大量の不条理で面倒なタスクをこなした
ことで、子どもは成長したのかもしれない。
皮肉にも。
「勉強します」
動画撮影したから、言い逃れはできないゾ。
mihoyamana