2017/09/06 10:00
ご覧頂きありがとうございます


今週のデイリーサンキュ!を担当しています、
写真家兼業農家の小池菜摘です。
どうぞよろしくお願いいたします。



さて今日は『ライフプランニングのはじめかた』連載の第3回。
家計管理のススメです。


家計管理については、きっと皆さんすでに何らかのカタチで取り組まれていると思います。

今日は、もう自分にとっても家族にとっても心地良い家計管理術が身に付いている方には必要の無いお話です。

なんだかまだうまくいかない。
そんな方のヒントになればいいなと思ってお話しします。


*******


我が家の家計管理術については
でまとめてあるのでご興味のある方は見てみてくださいね。

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家計管理って、何のためにやるものでしょうか。

・たくさん貯金をするため?
・節約をするため?

それも一つの要素ですが、、
一番たいせつな目的は「しあわせな人生を送るためにお金を計画的に稼いで、計画的に使えるようになる」ことです。


昨年、ニュースやSNSでたくさんとりあげられた話題。
・40代の隠れ貧困が急増中!
・年収500-600万で貯金0、が増えている!
みたいな話。ありましたね。

「隠れ貧困」と呼ばれるのは
現状普通に生活できているが、このままいくと将来的に家計が破綻する可能性の高い貧困予備軍のこと、、
だなんて言われています。
(気になる方は経済ジャーナリスト荻原博子さん著「隠れ貧困」という本がありますので読んでみてくださいね)


お金がたくさんあれば貯金できるはず…というのが一般的に思うことですが
実はたくさん稼いだからといって貯金がたくさんできるわけではないのです。

つまり
身の丈に合った生活をしないと滅びます
ってことです(おーこわ


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私は「家計管理とは、家計のリスク管理をすること」だとお伝えしています。

・会社がつぶれたら?
・大黒柱が病気になったら?
・保険会社や銀行が倒産したら?
・妻が死んで子育ても大黒柱がしないといけなくなったら?
・地震で家がつぶれて、建て直さないといけなくなったら?
・車で事故ったら?

極端な例かもしれませんが、明日にでもありえなくもないことですよね。
このように山のように存在する「家計のリスク」を加味した上で、「しあわせな人生のための計画的な運営」をしなきゃいけないのです。

まーたいへん。



基本的には収入を増やして、支出を減らせばいいのですが…
収入を増やすのは簡単じゃないし…
支出はもう限界まで減らしてるよ〜〜〜

って、一生懸命やってればやってるほどなります。


そこで「家計管理」×「ライフプランニング」の考え方が役に立ちます。


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家計管理は家計簿をつけること、ではありません。

家計簿をつけるのはあくまでも毎月どれくらいの収入があって、どれくらいの支出があるのかを把握するためのもの。
それ以上でもそれ以下でもないです。

より詳細な数字がわかれば、ライフプランニングもリアルになるので、できればきっちりつけたほうが良いのですが…
家計簿ってきっちりつけるの、ものすんごい大変ですよね笑


スクリーンショット 2017-08-25 10.57.49.png


なのでオススメは
収支も理想をまずは書いてみる!
です笑


項目は最低でも

 @夫収入
 A妻収入
 B臨時収入
  C収入合計

 D固定費
 E変動費
 F特別支出
  G支出合計

 H収支(C-G)

 I貯金残高

の10項目の「理想の推移」を考えてみてほしいなと思っています。

考え方のステップは↓

STEP1 I貯金残高がいくら必要なのか考える
家族のイベントごとや車の買い替え、家のメンテナンスなどなど、この時期になると必要になるぞ…!っていうお金の金額を把握して、そのために貯めておかなければならない貯金を計算した上で
さらに"理想"を乗っけます。
この"理想"がたいせつで、それだけあればあなたはとりあえずお金に関して「しあわせだ」と思えるっていうことです。
その価値観を知っておくことも大切です。

STEP2 収入の@とAを計算して書いておく
夫と妻の年間の手取り収入を把握します。このご時世、年齢を追うごとに収入が増えるとは限らないので、できればここは一生同じだと仮定して、昨年の数字を書いておくのがおすすめです。(増えた時に見直せばOK)
出産や子育てなどで妻が働けないと想定する期間は、妻を0円にします。

STEP3 前年の貯金残高から計算してH収支を考える
例えば前年の貯金が100万円で、来年200万円の車を買いたいと思っているとすれば
収支は100万円。つまり今年100万円の貯金をしなくてはいけないということです。

STEP4 H収支を必要な額にするには一年でいくら使えるのか?をG支出合計に書く
100万円貯金しなくちゃいけなくて、夫と妻の手取り収入が合わせて年間400万円だったら、使える額は300万円ですね。

STEP5 G支出合計を分解して、D固定費/E変動費/F特別支出にわけて誤差を計算し、B臨時収入に書く
固定費は毎月絶対に出て行くお金です。我が家では家賃・税金・光熱費・インターネット・携帯電話料金を固定費にしていて、それは「どんなに極貧になっても絶対に必要なお金」と定義していて、2016年の家計簿の金額で計算しています。
変動費は固定費以外の食費や日用品、ガソリン代など諸々。せめて1ヶ月家計簿をつけてみて、それ×12ヶ月でも充分信憑性があると思いますし、理想の金額を書いて「まじかこんだけしか使えないとなると一ヶ月当たり…ってなるのもいいと思います。
特別支出は、年ごとにイベントがあると思います。それも理想でよくて、たとえば"2020年には東京オリンピックを家族で見に行きたい!"みたいな理想にかかるお金を計算して、それを書いておきます。
なーんてやってるとあら不思議、支出合計がなんだか膨らんでません?笑
元々書いていた支出合計との誤差を計算して臨時収入として必要な金額を計算します。


ここまでやってみてどうでしょう。

・ってか理想なんて書いても…
・ってかそもそも収入が少なすぎて理想から遠すぎる…

色々思うかもしれません。


でも、この表をうめることこそが「家計管理」そのものです。
突発的にお金が出て行ってしまうばかりではいつまでたっても貯まらないし、限界まで減らした支出はこれ以上減らせないのだから収入を増やす努力をしなくては破綻する、ということが見える化されるもの。


今の収入だとあとどれぐらい支出を削らないといけないのか。
まだ削れる支出はあるのか。

そういった知識は日々サンキュ!で身につけられていると思うのでここでは割愛して…


夫の収入か妻の収入か、はたまたアルバイトができる子どもに家計に入れてもらうか。
それが増やせないのであればB臨時収入でなんとか収入を増やさなければならない…



というわけで、次回は臨時収入or妻/夫の収入UPのためのC小商いのススメ、です◎




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