等級を育てる@事故しないに限る!に続き、等級を育てる話です。
自動車保険は等級が高いほうが保険料が安いという、
超あたりまえの大前提ではありますが
等級は無事故でいても1年で1等級しか上がりません。
20等級になるには14年かかるのですから大切にしたいものです。
特にまったくの新規加入の6等級から次の7等級の1段階は割引率が高いのです。
ですので、1年でも契約したら、その等級を大切にしたいです。
転勤などで車を手放すとき
中断証明書の発行ができることをご存知でしょうか?
転勤など首都圏など車を持たなくても不便がない地域へ引っ越すとき、
車を手放すことを考えますよね。
生活全体の節約としては車の維持費がなくなるのは大きな節約です。
または海外転勤でしたら、日本での車を売ったり廃車にしたりしてから行きますよね。
そのような時、保険を解約することになりますが
その時の等級を10年間取っておける手続きが「中断」です。
解約した後に「中断証明書の発行依頼」という手続きをして
中断証明書を発行してもらいます。
(証券みたいな紙で、郵送されてくる感じです)
10年以内にまた日本に戻ってきたり(ただし帰国してから1年以内じゃないとダメ)
生活が変わってやっぱり車が必要になった時には
その中断証明書を提示して引き継いだ等級で契約ができるのです。
解約の時には担当者が「中断しますか?」と確認はしてくれるはずですが
中断の大切さを知らないとサラっと流れてしまったり、
もう乗らないと思うからいいや・・・と手続きしなくていいと言ってしまう場合があります。
10年までしか中断はできないのですが、
その10年に生活が変化することは大いにありますし、
等級は自分が使わなくても同居の家族が使うこともできます。
必ず中断証明書は発行してもらいましょう。
(注)中断は車を手放さないとできません。単純な解約では手続きできません。
例1:14等級のAさん、駅の近くの交通の便のいいところに引越し車を手放しました。
もう車を持つことはないだろうと中断の手続きはしませんでした。
ところが7年後、想定外の転勤となり、車がないと不便な場所へ移り住むことになりました。
この時、まったくの新規で加入するしかなかったので6等級からのスタートでした。
ああ、中断証明書を発行しておいてもらえば14等級の保険料だったのにな・・・。
例2:病気のためにもう車の運転が出来ないため車を手放し解約したBさん。
もう自分が車を運転することはないと思ったのですが、
20等級でしたので一応中断の手続きをしておきました。
それから5年が経ち・・・息子さんが免許を取りました。
車も買い、当然保険にも加入しなくてはなりませんが
21歳以下で6等級の保険料はめちゃくちゃ高いです。
中断していた20等級を使い、
Bさんが契約者、息子さんを記名被保険者とすることで
保険料を節約することができました。
えー!知らなかったから、この間解約したけど中断手続きしなかったよ(><)
という方がもしいらっしゃったら。
1年まではさかのぼって中断の手続きができるはずですので間に合いますよ!
担当者さんに相談してみてください。
逆に。
運悪く事故が続いてしまって1等級になってしまった・・・というような場合。
そもそも6等級より低い等級は中断を利用できないのですが(メリットもないので)
しばらく車をあきらめて・・・13ヵ月後に再契約すると6等級で契約できます。
1〜5等級の場合、13ヶ月以内の再契約だと中断などの手続きがなくても
前の等級を引き継がなくてはいけないルールがあります。
でも、13ヶ月経てば、新規と同じ扱いになるのです。ある意味、裏技かな?
それから
保険会社は相互に情報交換をしています。
前の保険会社と違うからとウソを言ってもバレます。
後から訂正となると追徴金が発生したりします。
ウソのつもりはなかったが告知内容が間違っていたために訂正となり
追徴金の集金ということが実際にたびたび起こっています・・・
ちょっと話がそれましたが。。
上の「例2」を読んでいただくとわかりやすいと思うのですが
等級を育てることが節約に繋がるのは
実は自分ではなく、子供が免許を取ったときなのです。
これはまた、後日書きたいと思っています。
というわけで、とりあえず
中断するかしないか?と聞かれたら、迷わず「する!」と言って
中断証明書の発行依頼の手続きをしましょう!
(注)自動車保険は損保各社により違いがあり、ルールなども若干異なります。
また共済(全労災のマイカー共済など)は保険とは異なります。
具体的な内容については各損保の担当者に相談してみてくださいね。
