2013/10/21 12:00
主婦のための自動車保険シリーズ。

等級を育てる@事故しないに限る!に続き、等級を育てる話です。

自動車保険は等級が高いほうが保険料が安いという、
超あたりまえの大前提ではありますが
等級は無事故でいても1年で1等級しか上がりません。
20等級になるには14年かかるのですから大切にしたいものです。

特にまったくの新規加入の6等級から次の7等級の1段階は割引率が高いのです。
ですので、1年でも契約したら、その等級を大切にしたいです。



転勤などで車を手放すとき
中断証明書の発行ができることをご存知でしょうか?




転勤など首都圏など車を持たなくても不便がない地域へ引っ越すとき、
車を手放すことを考えますよね。
生活全体の節約としては車の維持費がなくなるのは大きな節約です。
または海外転勤でしたら、日本での車を売ったり廃車にしたりしてから行きますよね。

そのような時、保険を解約することになりますが
その時の等級を10年間取っておける手続き「中断」です。

解約した後に「中断証明書の発行依頼」という手続きをして
中断証明書を発行してもらいます。
(証券みたいな紙で、郵送されてくる感じです)


10年以内にまた日本に戻ってきたり(ただし帰国してから1年以内じゃないとダメ)
生活が変わってやっぱり車が必要になった時には
その中断証明書を提示して引き継いだ等級で契約ができるのです。


解約の時には担当者が「中断しますか?」と確認はしてくれるはずですが
中断の大切さを知らないとサラっと流れてしまったり、
もう乗らないと思うからいいや・・・と手続きしなくていいと言ってしまう場合があります。


10年までしか中断はできないのですが、
その10年に生活が変化することは大いにありますし、
等級は自分が使わなくても同居の家族が使うこともできます。

必ず中断証明書は発行してもらいましょう。




(注)中断は車を手放さないとできません。単純な解約では手続きできません。



例1:14等級のAさん、駅の近くの交通の便のいいところに引越し車を手放しました。
   もう車を持つことはないだろうと中断の手続きはしませんでした。

   ところが7年後、想定外の転勤となり、車がないと不便な場所へ移り住むことになりました。
   この時、まったくの新規で加入するしかなかったので6等級からのスタートでした。

   ああ、中断証明書を発行しておいてもらえば14等級の保険料だったのにな・・・。





例2:病気のためにもう車の運転が出来ないため車を手放し解約したBさん。
   もう自分が車を運転することはないと思ったのですが、
   20等級でしたので一応中断の手続きをしておきました。

   それから5年が経ち・・・息子さんが免許を取りました。
   車も買い、当然保険にも加入しなくてはなりませんが
   21歳以下で6等級の保険料はめちゃくちゃ高いです。

   中断していた20等級を使い、
   Bさんが契約者、息子さんを記名被保険者とすることで
   保険料を節約することができました。




   
えー!知らなかったから、この間解約したけど中断手続きしなかったよ(><)

という方がもしいらっしゃったら。

1年まではさかのぼって中断の手続きができるはずですので間に合いますよ!
担当者さんに相談してみてください。



逆に。

運悪く事故が続いてしまって1等級になってしまった・・・というような場合。
そもそも6等級より低い等級は中断を利用できないのですが(メリットもないので)

しばらく車をあきらめて・・・13ヵ月後に再契約すると6等級で契約できます。
1〜5等級の場合、13ヶ月以内の再契約だと中断などの手続きがなくても
前の等級を引き継がなくてはいけないルールがあります。

でも、13ヶ月経てば、新規と同じ扱いになるのです。ある意味、裏技かな?


それから

保険会社は相互に情報交換をしています
前の保険会社と違うからとウソを言ってもバレます。
後から訂正となると追徴金が発生したりします。

ウソのつもりはなかったが告知内容が間違っていたために訂正となり
追徴金の集金ということが実際にたびたび起こっています・・・



ちょっと話がそれましたが。。


上の「例2」を読んでいただくとわかりやすいと思うのですが
等級を育てることが節約に繋がるのは
実は自分ではなく、子供が免許を取ったときなのです。
これはまた、後日書きたいと思っています。



というわけで、とりあえず

中断するかしないか?と聞かれたら、迷わず「する!」と言って
中断証明書の発行依頼の手続きをしましょう!






(注)自動車保険は損保各社により違いがあり、ルールなども若干異なります。
   また共済(全労災のマイカー共済など)は保険とは異なります。
   具体的な内容については各損保の担当者に相談してみてくださいね。






自動車保険シリーズ 1.jpg







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2013/10/15 10:16
主婦のための自動車保険シリーズ。

自動車保険は等級が高いほうが保険料が安いです。

テレビCMで「年間保険料がこんなに安い!」との宣伝の金額も

20等級・35歳以上・ゴールド免許 という

最高の割引率の条件なのです。

「えっ?そんなあたりまえのことを!?」と思われるかもしれませんが
大前提のことですし、基本から派生する内容もありますので
あえて最初に取り上げていこうと思います。



自動車保険は無事故で1年経過すると1等級アップし保険料が安くなります。

(例@:6等級→7等級)

20等級が最高の割引率となり、
さらにその後も無事故の場合は「長期優良割引」が適用できる損保もあります。

無事故ではなく保険を使うと3等級ダウンします。

(例A:10等級→7等級)


等級が下がるとそれだけ保険料の割引率が減り
保険料も上がってしまいます。


で、以前は例@の無事故でアップした7等級でも
事故でダウンした例Aの7等級でも保険料は同じでした。


しかし、2013年10月1日からの新制度が導入され
事故をおこしたら、3等級ダウンに加え3年間事故有等級というのが適用されることになりました。

(本年度の契約はすでに適用されているものも多いです)

これは、近年に事故をした人は無事故の人より保険料が高くなる制度なんです。
等級が上がって保険料が安くなるのは「割引率」で変わるのですが
事故があった人は無事故の人より割引を少なくする、というのがこの新制度なのです。



Aさん・昨年6等級→事故なし→7等級 事故有係数0年

Bさん・昨年10等級→事故あり→7等級 事故有係数3年

AさんとBさんは同じ7等級でもBさんのほうが高い保険料になります。





等級とは、事故を起こしやすい人が低く、起こしにくい人は安く、という考え方なので
事故がある人と事故がない人が一緒では不公平ということなんでしょうけどね。

結局、保険は使った人が高くなる・・・というわけです。




ドライバーや搭乗者の命を守るために
安全運転を心がけることは大前提だし重要ですが

保険料節約の面からも、
安全運転、ムリをせずに、譲り合いの精神で
事故を回避するというのは大切なことなのです。




事故有係数は3からスタートで1年ごとに1減り
元に戻るのに3年かかります。

事故がなかったとしてそのまま据え置いた場合より
この3年間で多く保険料を払うことになります。

双方過失の事故の場合は保険を使わない判断は難しいですが
車両保険はどうでしょう。

たとえば。(あくまでイメージ例)

車庫入れで失敗して塀にぶつかり凹んでしまった。

修理代10万かかると聞いて、車両保険をつけていたので保険使うことにした。

でも実際、等級が下がり、その後の3年間で増えた保険料はトータル14万だった。



ということがありえます。

その時の等級や、保険会社の割引率などによっても違うのですが
一般的に10万までの修理代は保険料増額から考えると損といわれているいるようです。
(具体的な計算が難しいので、あくまでバックリとした目安ですが)

保険を使わず自腹で払ったほうが計算上はオトクということがあるのです。


ただし、急に10万払うのは難しい場合もありますよね。
修理にはすぐにお金が必要になってきます。
保険を使えば急な出費ではないので、次の更新までに準備をすることも可能です。
そのために入っているのも保険です。


いずれにしてもお金がある程度出て行くのは変わらないので
その時の状況で判断されるといいと思います。


でも、こういうことを知っていれば
保険を使うべきか?使うとどのぐらい保険料アップしますか?
と保険の担当者に相談することもできますよね。


ぶっちゃけ、修理する会社は保険使ってもらいたいので
(確実に支払いされるため。世の中、修理代を踏み倒す人は多いそうです・・・
保険使うことをすすめてくるかもしれませんが

高い修理代でなければ、検討してみるのもアリかと思います。





また、事故で保険を使うという面で

最大に気をつけたいことは

1年の間に2回・3回と事故してしまうことです!!


1回の事故で3等級ダウンですが、2回やれば当然6等級ダウン。

20等級が14等級とかならまだいいほうですが

7等級から1等級(!!)なんて事もあります。


1等級の保険料って「割増」なのですっごく高いですよ!!

月払いの金額なのに年払いと間違えちゃうぐらい^^;






安全運転で命と車を守ることが

お金を守るのにも繋がっています!!






(注)自動車保険は損保各社により違いがあり、割引率なども異なります。
   また共済(全労災のマイカー共済など)は保険とは異なります。
   具体的な内容については各損保の担当者に相談してみてくださいね。


  
  





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2013/10/09 22:27
私の仕事はディーラー本社での保険業務です。
自動車の任意保険の事務処理をしています。

契約や解約などの書類のチェックし
間違いを直し、最終確定まで持っていくのが主な仕事です。

私が最終確定させることによって契約が確定し
自動的に証券がお客様に発送されてしまうという
事務としてはけっこう責任が重い業務(とは知らなかった)ですので

保険業務の経験がまったくなく
しかも車にもぜんぜん興味がない私

自分の保険(といっても契約者は主人)の
等級すらも覚えてなかった私。

やる気だけでなんとかなるのか?
いや、乗りかかった船、やるしかないっ!

と気合だけでビビリつつ、でもなんとか今に至ります。


そうやって日々申込書や変更届出書の間違いの不備を訂正しているうちに

「へぇ〜。こんなの知らなかった」

「こんな風に節約できるんだ」

「この特約はそういう意味だったのか、勘違いしてた」



等という事がいろいろありました。


最初は、私が保険にも車にも知識がないからだと思ってましたが
そればかりでもないようで。

実際、ディーラーですから、社員さんたち車に詳しいですけど
保険のことはよくわからなくて保険課に相談に来ますから^^




年間の保険料って家計の中でも大きな金額です。
2台、3台と所有しているご家庭は特に。

節約の面からすれば、車を持たないですめばいいです。
私も東京暮らしの頃は車の必要性はまったく感じませんでした。

ですが、全国的に見るとそのような地域は少ないと思いますし
ディーラーで働くことにより地方でのマイカー需要を知りました。
1人1台ないと困る地域がたくさんあります。

サンキュ!も全国区ですから、
そういう地域にお住まいの方も多いんじゃないかしらと。




保険ってわかりにくいし、特に事故もなければ
「なんとなく」把握している程度でも困らないもの。

言われるがままに加入して、
そのまま内容も確認せずに継続している方も多いと思います。

保障の内容を下げれば保険料は下がります。
でも「安ければいい」わけでもないのが保険。

同じ損保・同じ保障内容のままでも
車両を入れ替えたり割引を適用させたりして
保険料の節約をすることができるケースがあります。


でも、この保険料を節約する「変更手続き」って
すごいめんどくさいんです! 

安くなる話だから、手間だけかかって儲けはないですからね、ぶっちゃけ。

ディーラーのお客様は基本的に車を購入されたお客様なので
その状況に合わせて保険料を節約できる提案
(そのかわりウチでご加入下さいね!の営業です)
をするんですけど、

そうでもなければ、こんなメンドクサイことわざわざ提案したくないだろうな〜
というのが私の率直な感想
*あくまで個人的な感想です。


そんな面倒なことですが、
節約になるなら手間を惜しまないのが主婦!


お客様からの申し出があれば
適切に対応しなくちゃならないのも担当者の義務です(笑)



自動車保険に限らず、保険のことって
知らないよりは知ってるほうがいいもの。


私のように「知らなかった」方もいるかもしれないと思って
自動車保険シリーズを書いていこうと思っています。



でも保険のプロってわけでもないので
主婦の井戸端会議「ちょっと〜!知ってた?」的なノリで(笑)

でもその分、くだけた表現でわかりやすく書けたらいいな。
と思ってます。

そうぞよろしくお願いします〜^^




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自動車保険シリーズ 1.jpg






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